大東アイ(四方山話)
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<大東アイ1090話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)
服部道子プロのスイングとチェックポイント
高校一年生の時に日本女子アマを史上最少年(当時)の15歳9ヶ月で優勝した。 1985年には、全米女子アマも最年少(当時)で、しかも日本人初制覇を果たした。 高校卒業後、テキサス大学に留学した。 ゴルフ部で活躍しNCAAリーグで10勝をするだけではなく、文武両道の学生に贈られるマリリン・スミス賞を受賞した。 アメリカの大学は、日本と違ってゴルフだけをする生活とは程遠い。 勉強に追われる生活の中での成功は、彼女の環境への適応能力の素晴らしさを表している。 元祖天才少女はゴルフだけではなく、勉強においても非凡であった。 91年にプロ入りし、現在まで18勝を上げている。 バックスイングをインサイドに上げて大上段に構えるトップオブシングは、独特である。 しかしダウンスイングからフォロースルーに関しては、クラブヘッドがオンプレーンの見事なスイング軌道を描いている。 ただインパクト時に左足かかとが浮き上がり(青色円内)、その直後に内側にステップインする動きがある。 この動きで、下半身の上下運度がフォロースルー時に見られる。 インパクト時で、左かかと裏が地面から離れないようにすれば、ショットの安定度が更に高まるのではないだろうか。 平成19年10月5日
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<大東アイ1089話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)
天沼知恵子プロのスイングとチェックポイント
2001年に年間5勝をして賞金獲得第3位に輝いた。 前年のシーズンオフに視力矯正治療を受けて、視力が0.05から1.5に回復した。 「今までと世界が違うような感じがしました。目が大きくなったような。グリーンもこんな傾斜だったんだと」 その後、優勝からも遠ざかり、獲得賞金ランクも、2002年19位、2003年38位、2004年23位、2005年20位であった。 2006年に廣済堂レディースカップで、5年ぶりの優勝を果たし今後は、更なる飛躍が期待される。 スイング面では、ゆったりしたスイングリズムと大きなフォロースルーが素晴らしい。 課題は、インパクトでの上半身の伸び上がりであろう。アドレスでの前傾姿勢(黒線)がインパクトでは、棒立ちとなる(赤線)。 これは、構えで、腕とクラブシャフトの角度がついているハンドダウンが原因(シャフトと腕の黒い線)。 スイング中は、遠心力で腕が前に引っ張られ、この角度がなくなる傾向がある(インパクトでのシャフトと腕の赤い線)。 上半身の前傾姿勢をキープすれば、ボールに当たらないから、必要に迫られて伸び上がらざるおえない。 セットアップ時に、少しハンドアップしてみてはどうだろう。 平成19年10月4日
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<大東アイ1085話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)
福嶋晃子プロのスイングとチェックポイント
豪快なゴルフが身上の福嶋晃子プロ。 昨年のマンシングウエアー東海クラッシクで、2年ぶりの優勝を飾り、長いトンネルを抜け出した。 1988年の関東ジュニア優勝を皮切りにアマチュア時代から活躍し、そのタイトルは28個を数える。 92年にプロテストに一発合格する。94年のダイキンオーキッドで初優勝以来、毎年優勝を重ねて96年には、賞金女王を獲得する。 97年にも年間6勝を果たして、2年連続の賞金女王となり、その後のアメリカツアーに参戦をする。 米国では2勝を飾るが、数々身体の故障で思うような活躍をあげる事が出来なかった。 福嶋プロの魅力は、思いっきりが良い振りぬき(フォロースルーの右手とフィニッシュのシャフトの青線が一致)と飛距離であろう。 トップオブスイングで右脇が大きくあがり、クラブフェースが空を向く、シャットフェースとなっている。 そこから、クラブを直線的に下ろして来る。 ダウンスイングからインパクトにかけて、下半身をすばやく回転させているためにクローズフェースになることを防いでいる。 フォロースルーでのシャフトの角度(赤線)がスイングプレーンに近づけば、ショットの安定に繋がるのではないでしょうか? 今後の更なる活躍が楽しみです。 平成19年10月3日
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<大東アイ1084話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)
上田桃子プロのスイングとチェックポイント
女子プロ若手成長株ナンバーワンの上田桃子プロ。1学年先輩には、宮里藍、横峰さくらプロがおり、諸味里しのぶプロと同い年の20歳。 一昨年プロ入りして、昨年はクリスタルガイザーでの3位をはじめベスト10入り7回、賞金獲得額13位となった。今年のライフガードレディースで初優勝をあげて以来3勝している。 今まで、8対2でショット中心の練習をしていたのを、5対5で小技の練習に重きをおいて、好成績につなげてきた。 「世界で戦えるぷろになりたい。もちろんトップになりたいです」と言うように「待ってろ世界!」のブログをhttp://blogst.jp/u_momoko/ に開設している。 どっしりしたスタンスから躍動感のあるゴルフスイングが見て取れます。 しかしスイング軌道がインサイドアウトとなっています。 すなわち赤矢印のように、グリップエンドがボールの外側を指し、クラブシャフトが寝た状態です。 これは、体の回転のスピードに腕が遅れてくるから起こる現象です。 クラブヘッドのローテーションが間に合わなければ、プッシュアウトのボールとなり、クローズで入れば、フックボールとなってしまいます。 腕や手先の動きを抑えて、グリップの位置が常に上半身の正面にある感覚を持つことで、安定したショットになることでしょう。 平成19年10月2日
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<大東アイ1083話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)
N.キャンベルプロのスイングとチェックポイント
オーストラリア出身の若手ホープのニッキー・キャンベルプロ。 アマチュア時代からオーストラリアで活躍しており、2002年の全豪女子オープンのローエスとアマを獲得した。 同年の全豪女子アマ選手権でも優勝した。 2003年に日本ツアーデビューし、約2100万円の賞金を獲得(25位)でシード権を獲得した。 昨年は、サントリーレディースオープンで初優勝を飾ってた。 獲得賞金額も5000万円を近くを稼ぎ12位となった。 一昨年のミズノオープンで優勝したクリス・キャンベルは実の兄。 ニッキーの助言で日本ツアーにデビューを果たした兄が、瞬くうちに優勝を果たした。 ツアーでは先輩のニッキーだが、兄の優勝に触発されたように昨年の優勝に繋がった。 体重が踵よりに来る癖があるニッキーが、一番注意したのがアドレスでの前傾姿勢。 しっかりと爪先体重で構えることにより、スイングプレーンがより安定したかたちとなった。 ダウンスイングからインパクト、そしてフィニッシュでのシャフトの角度が見事に一致している。 安定したボールコントロールが出来る第一のポイントである。 平成19年10月1日 |
<大東アイ1082話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)
飯島茜プロのスイングとチェックポイント
プロ入りした昨年に2千万円近く(賞金ランク34位)を稼ぎ、見事シード権を獲得した飯島茜プロ。 昨年の近未来通信クイーンズオープンで念願のツアー初優勝を果たした。 賞金総額も54百万円(賞金ランク11位)といっきにジャンプアップした。 今季は、日本女子プロのメジャーを含め、すでに二勝をあげている。 ジョー・ティールに師事し、最新のスイング・ゴルフメソッドを取り入れた。 特に、スイングだけでなく、フィジカルとメンタル面にまで及ぶトレーニングを駆使して、開花した。 スイング面では、どっしりとした下半身の安定感がある。 土台がしっかりしているからこそ、上半身の前傾姿勢をスイング中に変わらずキープ出来ている。 下半身を大きく使い、暴れ気味にインパクトが多い女子プロの中で、実に安定感の落ち着いたインパクトの形である(青サークル内)。 気になる点は、フォロースルーでのクラブフェースの向き(赤丸内)である。 この位置でフェースが地面を向いている。これは、手首を使いすぎによるものだろう。 これはプレッシャーが掛かったときに、フックする原因となる。 手首の動きを押さえ気味にしてフェースローテーションを抑えれば、ショットの安定度が増すのではないだろうか。 平成19年9月30日 |
<大東アイ1081話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)
大山志保プロのスイングとチェックポイント
1994年の日本女子アマ優勝をはじめ97、99年日本女子アママッチ、99年日本女子学生アマチュアのなど合計20冠のアマタイトルをとっている。 2000年にプロ入りしてから獲得賞金が01年86位、02年29位、03年のベルーナレディースカップの初優勝で8位と一気にブレイクした。 2005年は、優勝がなく、13位であったが、一昨年は2勝し約84百万円を稼いで、不動裕理、宮里藍プロに続き3位になった。 昨年は5勝を挙げ、5年連続賞金王の不動裕理を破って賞金女王に輝いた。 一昨年末、稼いだ賞金で、父に車をプレゼントした。 個人タクシーの運転手をしているお父さんは、14年ぶりの新車に大変喜んだそうだ。 大山プロのシャフトの面は、アドレスとインパクトで見事に一致している(緑と青のシャフトのライン)。 これは、インパクトゾーンで上半身が伸び上がらずにグリップが、身体に近いところをキープしているからだ。 ただ、ダウンスイングでクラブヘッドがインサイドから降りて来る(赤丸)、いわゆる“寝た状態“になっている傾向がある。 オンプレーンに近付けば更なる飛躍に繋がるのではないだろうか?! 平成19年9月29日 |