大東アイ(四方山話)
<大東アイ220話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 可憐な薔薇
花の王と言われる薔薇。 フェンスをのり越えて花弁を咲かせている可憐な姿に、思わずシャッターを切った。 There is
no rose without a thorn. 「薔薇にとげあり」という諺は欧米でもある。 美しいものには、それに見合う障害となるものがあるのだろう。 美しい花弁に鼻を近づけていた。 平成17年5月26日 |
<大東アイ219話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 1983年にオープンした東京ディズニーランド。 18ホールのゴルフ場と同じような面積で、年間2000万人余りを集客する。 日本最大のテーマパークとゴルフ場を比べるのは無理があるが、よく入っているゴルフ場の400倍の来場数となる。 しかもその90%以上がリピーターと言うから驚きだ。 その東京ディズニーランドで実際あった心温まる話。 ある夫婦が場内のレストランを訪れ、食事のオーダーをした。 「Aセット一つと、Bセット一つ。」 ウェイトレスが注文を聞きその場を離れようとしたその時、夫婦はしばし顔を見合わせ、 「それとお子様ランチを一つ頂けますか?」と言った。 ウェイトレスはテーブルを見渡し、 「お客様、誠に申し訳ございませんが、お子様ランチは小学生のお子様までと決まっておりますので、ご注文は頂けないのですが・・・。」 するとそのご夫婦はにっこり微笑んで、「それなら結構です。」と言った。 厨房に戻ったウェイトレスは、その一部始終を見ていたマネージャーから 「今のお客様と何かトラブルでもあったの?」と聞かれ、事の成り行きを説明した。 するとそのマネージャーは、「何故お客様がお子様ランチをご注文されたのか、 あなたはお客様にお聞きしましたか?」と言った。 ウェイトレスが「そこまではお客様に確認していません。」と言うと、 マネージャーはウェイトレスに「では、もう一度、何故お子様ランチをご注文されたのか、聞いてきてください。 そうすれば注文された理由がわかるでしょう。」と伝えた。 早速ウェイトレスはお客様の元へ行き、「お客様、先程何故、お子様ランチをご注文されたのですか?」と聞いた。 そのご夫婦はしばらく顔を見合わせ、沈黙した後、話しだした。 「実は、私どもには以前子供がおりました。 しかし、幼くして亡くなってしまって、一度もディズニーランドに連れてくることが出来なかったのです。 子供を亡くしてから、しばらくは何もする気力も起きなくて、ただただ呆然と毎日を過ごしているうちに、気がつくと数年が経過しておりました。 年月がたってようやく最近落ちついてきたものですから、子供の命日である今日、親子三人で一日思いきり楽しもうということで、ディズニーランドにお邪魔したのです。 それで、三人で一緒に食事をしようと思ってお子様ランチを頼んだのです。 ただ、もう十分に楽しませて頂きましたので・・・。」 そう言うと二人はにっこりウェイトレスに微笑んだ。 ウェイトレスはその場でご夫婦に頭を下げ、その足でマネージャーに報告に行き、全てを話した。 聞き終えたマネージャーはすぐさま、厨房のシェフに向かって 「お子様ランチひとつ」とオーダーをし、 ウェイトレスに「お子様用のイスを用意して。」と指示を出した。 その数分後・・・ 「お客様、大変お待たせいたしました。ご注文のお子様ランチをお持ちいたしました。 お子様のイスは、お父さんとお母さんの間でよろしいですか。 では、ゆっくりと食事をお楽しみください。」 ウェイトレスはそう言ってその場を去った。 リピーターが絶え間なく訪れるディズニーランドの凄さを、垣間見たような気がする。 平成17年5月25日 |
<大東アイ218話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 大阪産業大学のゴルフ部がメンタルトレーニング
大阪産業大学のゴルフ部に対してメンタルトレーナーの安井良次先生による講演が、東香里ゴルフセンターで行なわれた。 北西プロが3年前よりコーチを引き受けて、関西の2部リーグの準優勝まで実力をつけてきた大阪産大ゴルフ部。 更なるレベルアップのために、昨年よりメンタルトレーニングを取り入れた。 2週間前より、北西プロが上海に渡りレッスン活動を開始したので、スイング面は福井コーチに引き継がれた。 メンタル面に関しては、安井良次先生が引き続き担当される。 本日の講義の抜粋は以下の内容。 1.
メンタルトレーナーとは何。 メンタルトレーナーは、無理やりできない。ゴルファー自分自身が気付いて取り入れる姿勢が無ければ始まらない。 2.
目標が必要 大学全体の目標と個人の目標を明確に持って行う。 3.
基本が全て 調子の悪い時、戻れる基本を持つ。チェックポイントを大切にしよう。 学生は毎年卒業していく。精神、基本的な考えを、年代を通して継承して行ける環境を作っていくことが大切。 心技体とコースマネージメントのバランス感覚がポイント。 6つの決断力、集中力、心の安定、イメージ力、自信、決断が相互作用している。 プリショットルーティーンを確立することの大切さ ゴルフの失敗には、技術的な失敗と精神的な失敗の2種類がある。 1.正体不明のプレッシャー 2.突然のトラブルで自分のリズムが崩れる 3.不安感をコントロールする それらが、出た時の対処方法 自分流のプレースタイルを確立していく。 原因があって結果がある。良い原因のためには努力が必要。 ゴルフは守りが無い。自分のコースマネージメントに対して常に攻めていけるかどうか。 恐れ、恐怖にどのように接するか。 公正、潔白を大切にする。 思いやりをもって真面目に取り組む。 崇高な目標に対した努力で運が向いてくる。 自分のゴルファーとしての総合イメージが出来上がってくる。 毎年の目標を明確にして計画表を提出してもらうこと。 学生に対して熱く語る安井先生の姿が印象的であった。 「一部リーグに行こう!」と声を掛けていた北西プロの夢が、実現することも遠くないであろう。 平成17年5月24日 |
<大東アイ217話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)
JGJAの理念として「日本ゴルフジャーナリスト協会は、ゴルフジャーナリズム活動を通して広くゴルフに関する倫理と専門知識の自己啓発をはかり、我が国のゴルフ界の発展向上と、海外の交流に寄与することを主たる目的としています。」とある。 http://www.nouve.jp/jgja/ にアクセスをして貰いたい。 菅野徳雄会長が「国家公務員倫理規定の見直しに御協力を!!」と訴えておられる。 「国家公務員は、利害関係者と共にゴルフや旅行、遊技(麻雀など)をする」ことは禁止行為とされています。「ゴルフ以外のスポーツや観劇などは利害関係者と共に行ってもかまわない」などと、ゴルフだけがスポーツと見なされず、まるで汚職の源であるかのような扱いを受けているわけです。」 小生も、この国家公務員の倫理規程のなかでゴルフだけが禁止されていることは、国連の敵国条項にも匹敵するものだと思う。 このような運動は、ジャーナリスト協会が火付け役となり展開することが使命であろう。 今回、小生も会員の末席を汚している日本ゴルフジャーナリスト協会の「名門ゴルフ場を訪問する研修会」が、関西地区で初めて開催された。 ただ単に名門ゴルフ場をプレーするだけではない。 「ゴルフジャーナリストとして、ゴルファーに伝えていく重要な役割がある」 の錦の御旗のもと参加させていただいた。 東京から、菅野徳雄会長、荒井聡事務局長、榛名信夫さん、小澤裕介さんが参加。 関西からは、甲斐誠三さん、文屋源也さん、大林省三さん、恒藤光夫さん、秋山真邦さん、今井康乗徳さんがお迎えした。 神戸ゴルフ倶楽部のメンバ-の秋山さんから、開場以来100年の歴史について説明頂いた 。 写真上段右の菅野会長は、各ホールでメモを絶やさない。 またクラブハウスでは、デジカメにて資料撮影もおこなわれていた。 クラブもペンも口も、どれをとっても中途半端な小生だが、良き師匠に囲まれて精進を重ねることができることに感謝している。 平成17年5月23日 |
<大東アイ216話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)
北西コーチの「上海便り」本格始動 上海の北西コーチからメールが届いた。 「上海に来てはや2週間が経ちました。今の所まずまずの反応です。 10名ほど今の所(生徒が)集まっています。 やはり外国、日本語というだけで反応してくれます。 取りこぼしが無いよう頑張ります。 皆さん日本のいろいろなところからいらっしゃっているので話していてもすごくたのしいです。 北西」 先月より、上海大都会ゴルフ練習場でのレッスン活動を開始した。 http://www.naturalgolf.co.jp/shanhai.htm 上記の北西プロ「上海便り」も本格始動。 日本と中国とは、デモ依頼、微妙な関係が続いている。 しかし中国でのゴルフ熱は年々増すばかり。 一時は北京オリンピックでゴルフが、もう少しで正式競技になるところまで来ていた。 アジアンツアーは勿論のこと、PGAツアーや欧州ツアー等も中国本土で開催されている。 ジュニアゴルファーの育成、指導に関しても熱心に行われている。 そんな、中国の生の情報をどんどんと「上海便り」で伝えてももらえることだろう。 のんびり屋の北西プロに対して、こまめに文章を更新するように激を飛ばしている。 今後の「上海便り」をお楽しみ下さい。 平成17年5月22日 |
<大東アイ215話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)
「Far & Sure」:遠くに正確に飛ばすことは、全てのゴルファーの望みである。 特に「飛距離」を追求するゴルファーは多い。 今回は、「飛距離アップの為の集中講座」を合同練習会のテーマとした。 そこで小生から皆様に質問。 「ドラコンホールでの心理状態とその結果は?」 「一番飛距離が出た時の心理状態との違いは?」 ゴルフは不思議なもので、飛ばそうと思って強振すれば、結果としてヘッドが走らずに飛距離が出ない。 邪念なく、伸び伸びと振りぬいた時に一番飛んだりする。 飛距離アップの第一要素は、何たって心理面のトレーニング。 「飛ばそうと思わないこと」が結果的に一番効果的だから、おかしなものだ。 自分の心理面と向き合い、鏡を覗き込むように精神状態を見つめなおすことから、気付きが得られる。 その意味で、飛ばしのトレーニングの第一が心理面テストだったのだ。 第二は、ヘッドスピードを上げる効果的なトレーニング。 先ずは、グリッププレッシャーを柔らかくすることによってリストを滑らかに使う方法。 ドライバーを逆に持ち、インパクト後のフォロースルーで「ビュッ」と音を出す練習。 ホースのようなトレーニング器具(写真左上段)やクラブの先にリボンを付けて(右上段)素振りをするのも効果的。 重たいクラブ(写真左下段)やクラブヘッドの変わりにボールが付いているクラブ(右下段)のようなトレーニング器具もある。 とにかく、素振り練習がヘッドスピードアップの為には、一番早道の練習方法だろう。 第三は、打点の正確性をアップさせるトレーニング。 いくらヘッドスピードが走っても、スイートスポットを外せば飛距離が落ちる。 ショットマークシートをフェース面に貼って、自分の打点の傾向を知ることからスタートする。 その記録を、「ゴルフノート」に日付をつけて保存することで、自分の上達段階を客観的に知ることができる。 皆さんもお試しください。 平成17年5月21日 |
<大東アイ214話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)
恒藤理事長の3期目の続投が決まった。 東京から(社)全日本ゴルフ練習場連盟の内藤会長、関西プレス界のドン、甲斐誠三さんをはじめ、加盟練習場から50名あまりが参加して、関西練習場連盟の年次総会が開催された。 2期4年、バイタリティー溢れる恒藤理事長のもとで関西練習場の結束が強まった。 今後も恒藤丸のもとゴルフ業界発展に向けての舵取りが続く。 続いて講演会では、坂田信弘プロから「ゴルフ進化論、変わり行くもの、変わらざるもの」と題して話を頂いた。 1947年生まれで京都大学中退。 24歳でプロを目指し27歳でプロとなる。 「風の大地」で小学館漫画大賞受賞。 現在、坂田塾を全国6校で開校し、関西では神戸塾として12の練習場が協力をしている。 「私は、球の叩き屋家業。教育者では無い。 教育者としては失敗。わが子の教育も失敗。 ただ失敗を分析してきたものが、自分の文筆にプラスになってきた。」 という語りから話がスタートした。 「現在の男子プロトーナメントは、壊滅状態。今年の28試合数が、来年には25試合ぐらいになるであろう。今は、同好会のようなもの試合。 丁々発止の戦いではない。 今どきの男子プロは、個性が無くいい子になりすぎている。」と手厳しい指摘。 「それに引き換え女子はいい。女子は、まず不動がいる。 樋口の時代はぶつかる相手がいなかった。 現在は、不動に対抗する個性がいる。 宮里藍、横峯さくらである。彼女たちは、個性があり、癖がある。」 「男子と女子プロの違いは何か。 男子には、野球があり、サッカーがある。 ゴルフは、野球とサッカーのだし汁である。 女子にはゴルフ意外にプロがないので、いい子がゴルフに来る。」 「男は夢精が始まったときから、部分成長がおこる。 女性は、生理が始まったときから、全体成長をする。 男は、部分成長だから、成長期にスイングが壊れる。 女は全体成長だからスイングが変わらない。 欧米では、男には、20歳まで色々なスポーツをさせる ジュニア時代から継続して活躍している選手で180センチを超えるケースは少ない。 倉本にしろ身長が低い。部分成長が少ないから。」 私的な家庭面でも、自身の話を公表された。 「長男、正樹が試合で80を叩いてきたとき、 『ゴルフを止めろ』と言ってしまった。 今であれば『出だしの3ホールで7オーバーをしながら、よく堪えた』と誉めてやるところだが。 『全てが中途半端、一途さがない。プロになる資格はない。』と追い討ちをかけてしまった。 正樹は泣いた。 私は正樹の頭をなぐった。 今でも、わが子の頭を殴った感覚が残っている。 女房が言った。 『正樹の過ちは、私の責任です。 でも人格までも否定されてしまえば、、、、 どうすれば良いのでしょう?』 いままで、わが子の気持ちを知らなかった。 年間20日しか家にいない父親の気を引きたいばかりに、ゴルフを始めたことを。 その時、からだでわかった。 ひとりで生きていないことを。 家族の支え、全ての支えがあって、自分がある。 そのとき、はじめてわかった。 それからは、ゴルフの成績で叱る事はなくなった。」 聴講者を引きつけて、時間が過ぎるのを忘れる講演であった。 平成17年5月20日 |
<大東アイ213話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 新・明治の大砲スイングのススメ
今週号の週刊パーゴルフ(5/31)に小生の特集が掲載された。 −新・明治の大砲スイングのススメ− 「一般的に悪いスイングの代表といわれる「明治の大砲」。 打った後に体重が右足に残る悪いフォームだが、身体が硬くなってしまった人や年配のゴルファーには、再びフォームを作りなおすのは難しい。 ところが、現在のスイングを変えることなく、飛距離アップができる「新・明治の大砲」があるという。 早速、大東博士に教えてもらった。」 「新・明治の大砲」スイングは意識の持ち方が最大のポイント 体重が後ろに残ってもいいから、もっとボールを目標に飛ばすことを意識しよう! 「「明治の大砲」スイングは、なぜいけないかというと、インパクトでスイングが終わってしまうから。 フォロースルーがほとんど無く、手が腰の高さで止まってしまう。 これではヘッドスピードが最大になる地点がインパクトの手前になってしまい、飛距離が出にくくなる。 さらにカット軌道になりやすく、ボールがスライスしてしまう。 そこで身に付けたいのが「新・明治の大砲」スイング。 いままで何十年も明治の大砲スイングをしてきたゴルファーには、インパクト後に体重が右に残ったままのフォームを直すのは非常に難しい。 しかし「新・明治の大砲」スイングは、それらのフォームを大きく変える必要がなく、意識の持ち方を変えることでヘッドを走らせるというものです。 実際の変化は、フィニッシュの形が右足体重ながらシッカリ振り切れたものになる程度。 大きめのフォロースルーを意識して目標イメージをシッカリと持つだけで飛距離はグッと伸びるでしょう。」 紙上にて「新・明治の大砲」スイング形成のための3ドリルを紹介しているので、是非週刊パーゴルフを購入して、実践してもらいたい。 平成17年5月19日 |
<大東アイ211話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 北海道からレッスンを受けに来られた生徒さん
北海道から飛行機にのってレッスンを受けに来られた。 10年前に小生が翻訳した「ゴルフ新ハンマー打法の驚異」を書店で見つけてから、独自で練習されてきた。 モー・ノーマンのビデオテープも購入して研究されたという。 アメリカではPGAの認定ゴルフスクールとして有名なナチュラルゴルフ。 そのゴルフスイングを具現化したのが世界一のボールストライカーとして名高いモー・ノーマン。 ナチュラルゴルフのミッションは、ハッピーゴルファーを育成すること。 スイング論は、1.右手主導、2.ハンドアップの1アクセス、3.クワイエットな下半身で、現在の米国ゴルフスイング理論の王道をいくもの。 日本では、書籍の営業目的のために、今までと全くことなるものとして着色された。 名前も「新ハンマー打法」として特異なものとして売り出した経緯がある。 精神的なことを文章で書いたものは、読者に受け入れられにくいために、モデルスイングを作り上げ、形から入るものとした。 これは、毎週発売されているゴルフ雑誌においても同様のことが言える。 日本で唯一のナチュラルゴルフのインストラクターとして、小生は警鐘を鳴らしたい。 ゴルフスイングは形から入るものではなく、意識やイメージの内面から目を向ける必要があることを。 曲がることを怖がって腕が縮こまっているゴルファーに対して、腕を伸ばしたフォロースルーを形からレッスンするのではなく、心理面に焦点を当てるアドバイスが大切なことを。 北海道からわざわざレッスンを受けに来てもらえることに感謝しつつ、トータルサポートを心がけた。 平成17年5月17日 |