大東アイ(四方山話)

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<大東アイ260話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

平衡感覚が大切なゴルフ

デビッド・デュバルプロを覚えておられるだろうか?

一時は、タイガー・ウッズを凌駕し、1998年に賞金王に登りつめた。

極端なフックグリップで、ルックアップスイングからフェードを打つ打法は、「21世紀のゴルフスイング」と持てはやされた。

しかし突然にツアーから消えた。

聞くところによると、メニエール症候群だそうだ。

聞きなれない病気だが、耳鳴りや目まいなどが伴う、自律神経失調による平衡障害とのこと。

ゴルフで平衡感覚がなくなるほど恐ろしいことはない。

ある意味、捻挫や腰痛などの痛みの伴う症状よりもたちが悪いかもしれない。

なかなか特効薬もなく、治療方法もままならないのが現状であるらしい。

ゴルフに関しては、日頃から平衡感覚を養うことが大切な要素。

この平衡感覚を養うトレーニングに「片足バランス」がある。

片足で立ち、目を開けた状態でバランスを取れたとしても、目を閉じた状態で長く保つことは難しい。

一度、テストをしてもらいたい。

周りが危なくない状態をキープして、左右それぞれで、どれだけ目を閉じてバランスをキープできるだろうか。

不思議なことに、左右均等ではなく、どちらかがバランスを保ちにくいことに気が付くであろう。

改めて自分の身体に、真摯に目を向けて、状態を観察してみると、身体の歪みや日頃の姿勢の癖まで見えて来る。

気付きを得られたら、日頃から「片足バランス」を日常の生活に取り入れてみよう。

電車やバスに乗った時、つり革を持ちながら、苦手な片足でトレーニングするのだ。

毎日の積み重ねが一番効果があがる方法だ。

平成17年7月5

 

 

<大東アイ259話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

神渡良平氏の「主題のある人生」その二

主題のある人生 一隅を照らす生き方とは何か / 神渡良平/著

神渡良平氏の「主題ある人生」の冒頭に、不登校の女子生徒をかかえた中学校の先生の手記が掲載されていた。

 

「卒業式の朝も、彼女は登校していなかった。二年生の新学期から私のクラスに転入してきた彼女。前の中学校でいじめによって不登校になり、私のクラスに転入してきた。環境が変わったものの、彼女の登校回数は増えなかった。

卒業当日、朝の会で生徒たちが、

「彼女を迎えにいこう」と言い出した。

でも迎えに行くには、あまりにも時間がなかった。

だから私はみんなに、

「彼女がいつ来てもいいように、準備しておく」と伝えた。

彼女の登校がたとえ午後になったとしても、彼女だけの卒業式を行おうと考えていた。

生徒たちは彼女のことを気にしながらも、廊下に並び、入場準備をした。

「卒業生、入場!」

の言葉と共に、卒業生は体育館に入場した。みんな胸に花のリボンをつけている。私は胸に彼女の花のリボンをつけて入場した。

式が始まった。開式の言葉、学校長の式辞、来賓の祝辞、そしてとうとう卒業証書授与がはじまった。彼女はまだ来ていない、、、、。

卒業証書授与が終わって、みんながお礼の式歌を歌い始めた。

そのときだ。体育館に彼女の姿が現われた。歌の最中だったが、私は自分の席を探している彼女に走り寄り、席まで誘導した。クラスの生徒も彼女の姿に気がついた。クラス全員そろっての式になったことの嬉しさに感激し、みんなの歌声が涙声になっていた。

修学旅行も欠席した彼女に、クラス全員が京都から手紙を書いた。クラスの仲間の誕生日には、いつも誕生日の歌を歌い合っていたので、彼女の誕生日にも、彼女がいなくても、みんなで歌った。毎日、彼女の家を訪れていたクラスメイト。自分の入試前日も、彼女の家を訪ねていた友達もいた。彼女を席に誘導するまで、私の頭の中で、たくさんのことが思い出された。

私は彼女を席まで誘導すると、胸から花を外し、彼女の胸にその花をつけた。

式場の時間が止まったようだった。私はもう涙で声にならなかった。彼女の肩を叩いて職員席に戻ろうとしたとき、彼女は小さな声で、

「先生、ありがとう」と言った。

学校長が職員席で、

「彼女に卒業証書授与するから、いいね」とささやいた。

私はすぐに彼女に走り寄った。

「今から、卒業証書授与するか、いいな」と言う私に、彼女は

「はい!」とはっきりと返事をした。

司会者が、

「ここで、もう一度、卒業証書授与を行います」と会場に伝えた。

私はマイクの前に立って、

「平成○○年度卒業生 ○△○□」と言おうとしたが、私の声は涙でくぐもってしまい、声にならなかった。でも、彼女は

「はい」とはっきり答えた。それを聞いて、クラス全員が泣いた。来賓も保護者も、職員も泣いた。

式を終えると、在校生がグランドで列をつくり、卒業生を見送った。私はその列の最後に立った。卒業生は列の間を通り、在校生と別れをし、最後に私と握手をした。その列の中を彼女も通ってきた。そして私を見つけて、走り寄ってきた。驚いたことに彼女は、

「先生、、、、、」と言って、だきついてきた。クラスの生徒たちが私に贈ってくれた色紙に、彼女は「先生のクラスで幸せだった」と書いていた。

家庭訪問を繰り返してきた二年間。でも、彼女に一度も玄関に顔を出さなかった。行くたびに、彼女に聞こえるようにと、あえて大きな声で親と話をした。でも彼女は顔を出すことはなかった。手紙を書いたが、返事はこなかった。

その彼女は卒業にあたって書いたクラスの色紙に、私には感謝の言葉をくれ、そして仲間たちには「ありがとう」と書いていた。」

 

小生が感動したのは、この手記を書いた中野先生が、インタビューに答えて、神渡氏に言っている言葉。

「私は彼女に感謝してるんです。

だって、彼女のおかけで、他のクラスの仲間たちが、お互いをとっても思いやる、やさしい生徒に変わっていったんです」

−人間万事塞翁が馬−とう中国の言葉があるが、中野先生のように行動され、感じられる素晴らしい先生がいることに心をうたれた。

平成1774

 

<大東アイ258話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

神渡良平氏の「主題のある人生」

38歳のときに脳梗塞になり、右半身が不随となられた神渡良平氏。

精力的なリハビリによって社会復帰を果たされた。

そのとき、「人生は一度しかない!

その貴重な人生を取りこぼさないためにどうしたらいいか」という問題意識をもたれたという。

小生、神渡さんの話を直接聞くことができ、冥想による「内観体験」をさせていただき、今までの自分自身が見えてきた。

自我が強く、エゴに満ちた自分自身の姿。

 

その中で紹介された話。

 

下記はニューヨーク州立大学病院の病室の壁に、ある患者さんが書き残されたもの。

「神の慮(オモンバカ)

大きな事を成し遂げるために

力を与えてほしいと神に求めたのに

謙虚さを学ぶようにと、弱さを授かった

より偉大なことができるようにと、健康を求めたのに

より良きことができるようにと、病弱をあたえられた

幸せになろうとして、富を求めたのに

懸命であるようにと、貧困を授かった

世の人々の称賛を得ようとして、成功を求めたのに

得意にならないようにと、失敗を授かった

人生を楽しもうと、たくさんのものを求めたのに

むしろ人生を味わうようにと

シンプルな生活を与えられた

求めたものは何一つとして与えられなかったが

願いはすべて聞き届けられていた

私はあらゆる人の中で

もっとも豊かに祝福されていたのだ」

 

マイナスのこと受け入れ、プラスに考えることは簡単にはできない。

でも少しでも、そんなふうに考えることができれば、どんなに素晴らしいことか。

平成177月3日

 

<大東アイ257話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

盛和塾の合宿に参加

京セラの創業者である稲盛和夫氏を塾長として、学びの場である盛和塾。

伊納忠敬の石碑がある広島市のウインズコートで、2日間の合宿研修会に参加させていただいた。

「唯識論」の権威である太田久紀先生の話から、石川文康、東北学院大学教授の「良心に夜自己認識と人間理解」。

そして産能大学の佐伯先生による「役割探索意識」の話。

夜に入ってからも、水俣病のドキュメンタリー映像を見ながら、企業倫理の問題を検証。

夜遅くまでの研修にもかかわらず、2日目は5時に起床し、禅堂にて坐禅と導師からの講話を頂いた。

ホテルに再度移動して、盛和塾大阪の代表の稲田:ファミリー社長と藤田:太陽ファスナー会長の体験談の発表。

駆け込み昼食を取った後、神渡良平氏による「主題のある人生」の話の後、「内観」セッションを行った。

これは、瞑想を通じて、過去の自分のことを思い出す「内観」をし、両親や親族との係わり合いを再確認する作業。

思わず涙が出てくる。

帰りの中では、参加者が二日間の感想と決意表明をする。

非常に内容の濃い、学ぶことが多い二日間であった。

研修での事を、実際の生活で実行することで成果が結実するのだろう。

改めて世話人の方をはじめスタッフの方々に感謝申し上げます。

平成17年7月2

 

<大東アイ256話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

ベストスコアーで準優勝の松村節子様

 

写真は617日のゴルフコンペにて、ベストスコアーで準優勝された松村節子様。

なかなか100が切れなかったのが、亀岡カントリーにて474794でラウンドされた。

「スクールに来てから、アプローチとバンカーショットが自信を持てるようになりました」と嬉しく語っていただいた。

「以前は手首を使って、グリーン周りからトップすることが多かったのですが、

最近は手首を固定して、ゆっくりとストロークをすることを覚えました。

今ではグリーンをオーバーすることもなくなりました。

また東香里ゴルフセンターに来るたびに、バンカーショットを練習して不安意識がなくなりました。

バンカー内のボールの周りに円を描き、目玉焼きのような状態にします。

ボールの周りの円全体、すなわち白身と黄身の両方を打ちます。

実際にプレーする時でも頭の中に円を描きます。

今まで怖かったバンカーでも、自信が持てるようになりました。

またフェースをオープンにして、振りぬくストロークを覚えたので、深いバンカーも一度で出るようになりました。」

生徒さんの朗報を聞くことは嬉しい限りです。

平成17年7月1日

 

 

<大東アイ255話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

誰もいなくなったゴルフ場で練習する永石美香プロ

 

全てのゴルファーがホールアウトしたゴルフ場の練習グリーンで、ひとりパッティング練習をしている永石プロ。

いつも黙々と練習している姿は、ゴルファーの鏡といえる。

「最近、パッティングの調子が悪いんです」と永石プロ。

「どのように悪いの?」と小生。

「芯で当たらない感じなんです」

「芯?パターで?どうして?」

良く見ると、フォロースルーで極端にフェースが返っている。

右手で打つ感じが強すぎるのだ。

真上からデジカメの動画でストロークを撮影して、本人に確認してもらう。

「こんなにフェースが被さっているんですね」と本人も驚く。

そこで、写真のようにパッティングルーラーを使っての練習となった。

「大き目のバックスイングで、ゆっくりとしたストロークを心掛けてみれば、、、

フェース面も安定してフォロースルーでフェースが返る度合いが、少なくなると思うよ。

ルーラーの上でストロークすることにより、フェース面をチェックできるし、出球の方向性も安定するよ。」とアドバイスした。

 

居残り練習をする姿が、いつまでもそこにあった。

平成17630

 

<大東アイ254話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

「ゴルフホームドクター」ティーチングプロ養成コースを新設

小生、10年以上前からゴルフプロフェッショナルの職域拡大と地位向上を訴えてきた。

トーナメントで賞金を稼ぎ、生計を立てるのがプロフェッショナルゴルファー。

ティーチングやゴルフに関するビジネスのプロが、ゴルフプロフェッショナル。

日本では、その昔、プロゴルファーやプロゴルファーを目差している人が片手間にレッスン活動をしていた。

「レッスンプロ」=「アシスタントプロ」となり、「トーナメントプロ」に比べて社会的地位が低いものとされてきた。

しかし、プレーすることと、レッスンすることは、全く違う職域。

「名選手、必ずしも名監督ならず」と言われるように、違う能力を要求される。

小生、今まで通訳、翻訳やインタビューを通じて100人を超える海外のティーチングプロ達から学ぶ機会に恵まれた。

最近、ティーチングプロの役割が、少なからず社会的にも認知されるようになってきた。

最初から、トーナメントプロではなく、ティーチングプロを目差すゴルファーも出てきた。しかし、「どのように自分自身で勉強すればよいのですか?」

「プロを目差す研修制度はあっても、ティーチングを目差す場所はないのですか?」といわれることが多い。

そこで、将来、ティーチングプロを目差す方に、「ゴルフホームドクター」のプログラムで小生をはじめ、東香里ゴルフセンターのプロスタッフが、直接指導する養成コースを新設することになった。

スイング分析、デジカメ、パソコン使用、ホームページ作成、メルマガ通信、ブログ開設、200種類のドリル、ラウンドレッスン、打球練習、海外研修、メンタルアドバイス、スクール企画から運営ノウハウまで一挙公開。

日本プロゴルフ協会ティーチングプロ資格取得後、スクールやレッスンを斡旋して就職まで結び付けたいと考えている。

1年間コースで今年の9月より開講の予定。

お問合せ:東香里ゴルフセンター072-853-3500担当岡本まで。 

メール: info@naturalgolf.co.jp 

平成17629

 

<大東アイ253話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

交野CCゴルフアカデミーproduced by Golf Home Dr.がスタート

交野カントリー倶楽部の会員サービスの向上を目差した「交野CCゴルフアカデミー」が720日よりスタートする。

色々なプログラムのレッスンをした後に、実践のハーフラウンドをする。

今までのゴルフスクールは、練習場中心に行われてきたため、ゴルフ場におけるプログラムの開発が、日本では遅れていた。

そこで「ゴルフホームドクター」のプログラムをゴルフ場で利用することにより、新しい形の展開が出来るだろう、という試み。

「出会い、健康、楽しさ」をテーマにして、色々なイベントを企画していく。

特にアプローチ、バンカー、パッティングのショートゲームは、スコア-メークには欠かせる事ができない部分。

ゴルフ場で実践することにより、密度の濃い効率的なレッスンが可能となるであろう。

お問合せは交野カントリー倶楽部(072-892-1101)まで。

平成17628

 

 

 

 

<大東アイ252話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

バランスボールでスイング練習

ゴルフスイングで重要なのがバランス。

練習場では平らな打席が、いざコースに出ると色々な斜面に遭遇する。

どんなライでもバランスを崩さずにスイング出来ることが、ナイスショットの決め手となる。

写真は、部屋の中でバランスボールとショートクラブを使って素振りの練習。

最初は、バランスが取れず、普通のスイングが出来ない。

しかし慣れてくれば、下半身を安定させるコツがわかり、バランスボールの上でもスイングが出来るようになる。

この感覚が斜面かのショットに大変重要なものとなる。

上手なプレーヤーは、フェアウエーのライの良いところからショットするケースが多い。

反対にビギナーほど、斜面の打ちにくいライにボールが行くことが少なくない。

ゴルフとは、ある意味、不公平でないスポーツだ。

従ってビギナーほど、バランスを保つこのような練習が必要となってくる。

ボールを打たずに部屋の中でも出来る、ゴルフ上達方法の一つである。

平成17627

 

<大東アイ251話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

後姿が美しいフニッシュ

 

「終わりよければ全て良し」と言われるように、ゴルフでもフィニッシュが決まればナイスショットの結果と言える。

言い換えればナイスショットの時のフニッシュは決まっている。

昔のプレーヤーは、フニッシュに個性が出ていた。

クラブを高く上げるアーノルド・パーマーのフニッシュなどは、その典型的なものだろう。

左足を一歩踏み出すゲーリー・プレーヤーや独特なリー・トレビノなど遠目に誰とわかるフニッシュをしていた。

最近のプロは、型にはまったスイングで、フィニッシュにも個性が少なくなって来た気がする。

トーナメント会場で見ても、同じようなスイングをしているプロが多いため、遠目に誰かわからないスイングだ。

写真は、フィニッシュが奇麗な生徒さんの後姿。

バランス良いフィニッシュで飛んでいくボールを見ることが出来れば、たいしたもの。

秒数で言えば、約3秒。

その昔「3分間待つのだぞ!」というカップヌードルのコマーシャルがあった。

そのノリで言えば「3秒間、我慢すればナイスショットが出来る!」。

フニッシュ時に、頭の中で「1.2.3」と数えてみよう。

たとえミスショットをしても、自分のフニッシュを心掛ければ、ショットの安定度は高まるでしょう。

空振りしても、すましてフニッシュを作れば、素振りに見てもらえるかもしれない、、、

平成17626