大東アイ(四方山話)

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<大東アイ1060話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)

川岸良兼プロのスイングとチェックポイント

ジュニア時代から10年に一人の逸材と言われ、日大に進んでからも日本アマや日本学生など被かすのタイトルをとり、1989年にプロ入り。

翌年にはいきなり3勝を挙げて賞金ランキング3位となった。

間違いなく日本のゴルフ界を担うスターの誕生として前途有望だったのだが、極度のスランプに陥った。

パーシモンの時代から300ヤードの豪打を見せていたが、クラブの変更に伴いそのスイングが適用しきれていない点があるのではないだろうか。

一例はダウンスイングでフェース面が大きく開いた状態(写真の丸円)である為にインパクトまでのフェースローテーションが大きく、結果として、フォロースルー時のフェースの向きが地面を指している(写真の丸円)。

通常であれば、クラブシャフトのオンライプレーンの2次的なフェースローテーションの動きで終わるはずなのに(フェースの向きが正面から正面に回転)、手首の動きが大きく入る3次的なより複雑な動きの中でインパクトを向かえるゴルフスイングとなっていることが見て取れる。

パーシモン時代のフェースコントロールがし易い時は対応出来ていても、慣性モーメントが大きい大型ヘッド時代では、複雑すぎるリストの動きであろう。

平成1999

 

<大東アイ1059話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)

宮里藍プロのゴルフスイングとチェックポイント

いまや国民的アイドルの宮里藍プロ。

高校生アマチュアでプロトーナメント優勝という偉業を成し遂げたのが2003年の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」。

2004年も地元沖縄で行われた日本女子ツアー開幕戦で優勝を果たし、一躍、日本ゴルフ界のアイドルに。

そして、6月には2週連続優勝と、トッププレーヤーの一員として目覚しい活躍を見せた。

宮里プロの特徴は、スイング中の頭の動きである(アドレスとインパクトの円)。それは以前紹介した尾崎将司プロと反対の動きで、頭半分沈み込みながらインパクトを迎えている。

これはタイガー・ウッズと同じ動きである。

もう一つの特徴は大きなフィニッシュに現れている振りぬきの良さであろう。

よどみなく最後まで大きく振りぬかれたスイングは、「ヘッドスピードが秒速42mにも関わらず270ヤード」と広告に書かれているほどの効率的なものとなる。

アマチュア男子並みのヘッドスピードでどうしてそんなに飛距離が出るのだろうか。

それはボール初速、打ち出し角度とスピン量が理想的な関係になっているから。

彼女の場合、ミート率が高く、打ち出し角度が15度でスピン量が2550rpmぐらいの数値。すなわち自分に合っているクラブを見つけ確りとしたスイングが重要なポイントとなる。

平成1998

 

<大東アイ1058話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)

東尾理子プロのスイングとチェックポイント

八歳でゴルフを始め、高校二年の時に日本女子アマチュアマッチプレーに優勝した東尾理子選手。

活躍は日本だけにとどまらず、日大へ進学した94年、全米女子アマでベスト8入り。

95年にフロリダ大学へ留学。全米大学体育協会(NCAA)が全米のスポーツ優秀者に贈るオールアメリカン、学業優秀者に贈るアカデミック・オールアメリカン、全米女子プロゴルフ協会(USLPGA)がゴルフと学業に優れ、社会福祉に貢献した学生ただ1人に贈るダイナ・ショア・アワードを受賞。プロ入り後も、アメリカを主戦場に選んで活躍中。

160センチ50キロの彼女が、アドレスでO 脚に構えることで、土台が安定したドッシリ感のある構えを心掛けていることが分かる(上段左端の矢印)。

その形がトップオブスイングまで保たれており、理想的な姿勢となっている。

この姿勢をとる事で安定感があり上半身を大きく使ったゴルフスイングが可能となる。

ただダウンスイングで右の踵が地面から離れるのが少し早いのが気になる点(上段右端の赤円)。 

フニッシュではシャフトが背中に巻きつくまでしっかりと振りぬいた形の躍動感のあるI字フィニッシュになっている(下段右端写真の青線)

平成1997

 

 <大東アイ1057話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)

片山晋呉プロのゴルフスイングとチェックポイント

片山晋呉プロのゴルフスイングは一般アマチュアの一番の参考になるであろう。

身長171センチで体重73キロのどちらかと言えば小柄な体型で2000年の賞金王以来、常に賞金王レースに絡んでいる。

2001年には全米プロ4位で、アメリカでもカーボーイハットのシンゴとして認知されるに至った。

片山プロのゴルフスイングの特徴は、インパクト周辺でのシャフトプレーンとフェースアングルの安定度であろう。

アドレス時のシャフト角度がインパクト時でほとんど変わらないのが夫々の直線から分かる(シャフトの直線)

これは上半身の前傾姿勢が保たれていることから可能になっている(背筋の直線)。

またグリップが腰の高さでのダウンスイングとフォロースルーでのフェースの向きを見れば(フェースの向きを表す線)インパクトを挟んでの半円のゴルフスイング中にクラブフェースが左右対称に回転して、しかもゾーンでボールを捕らえている点が観察できる(他の選手に比べてフェースの返す度合いが少ない)。

これらは、腕と体が一体となってスイングしているから可能となる。腕と体の一体感の有るグゴルフスイングを形成する上で効果的な練習が、ストレッチバンドを使ったドリルである。

平成1996

 

<大東アイ1056話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)

尾崎将司プロのゴルフスイングとチェックポイント

尾崎将司プロは昭和22年生まれの60歳。1970年のプロ転向以来、通産113勝。

この歳で今尚現役で活躍しているプロは世界でも類を見ない。

40年前の春の選抜高校野球で徳島海南高校のエース&4番として全国制覇を成し遂げ、翌年プロ野球西鉄ライオンズに入団した。

レギュラーツアーで長くに渡り活躍出来るのも野球で培った体力と努力の賜物であろう。

トップオブスイングのポジションは、クラブがターゲットと平行になっており、理想的な形。

今でも平均ドライバー飛距離285ヤード(29位)はこのトップの位置から生まれる。

気になるのはダウンスイングからインパクトにかけての上体の伸び上がり度合いが大きいこと。

アドレスの頭の位置から比べれば、インパクト時では頭一つずれている(丸円)。これはアドレス時にハンドダウン(黒線)に構えているのが、インパクト時にシャフトと腕が一直線になろうとしているために起こる。この状態ではフェースローテーションが過度に行われ、ショットの安定度が落ちる傾向にある。

2004年の尾崎プロのフェアウエーキープ率が52.93(87位)と落ちているのは、このことによることが大きいであろう。

インパクト時の上体の伸び上がりをチェックするドリルとして効果的なのが、伸び上がり防止ドリルだ。

平成1995

 

<大東アイ1055話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)

高橋勝成のゴルフスイングとチェックポイント

シニアツアーでは、“ルーキーイヤー”の2000年から2004年まで、4年連続の賞金王に輝いている高橋勝成プロ。

高橋プロのスイングの特徴は、シャフトが描くスイングプレーンが一定している点だ。

ダウンスイング時のグリップエンドがボールを指し、フォローする―でもグリップエンドが同じ点を指していることから、そのことが解る(矢印がボールを指している)。

すなわち、シャフトが一定の面の上をスウィングしている結果だ。

これは、前傾姿勢を保った状態の上半身を軸として腕と手を回転しているから可能となるのだ。

これが出来れば、クラブヘッド軌道の安定だけではなく、クラブフェースの向きも一定でインパクトを向かえボールをヒットすることが出来る。

高橋プロのショットの正確性は、このスウィングプレーンの安定から生まれる。

この体の動きを習得するうえで効果的なのが「背中で合掌ドリル」である。

ゴルフスウィングから手と腕の動きを分離して、体の根幹の動きを習得することにより、理想的なスウィング形成の早道となる。

同様に何時でもクラブを握り慣れる練習も重要となる。何時でもクラブを握ることで、自分に合った「しっくり」としたグリップが可能となり、滑らかなスウィングプレーン形成に役立つ。

平成1994

 

<大東アイ1054話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)

不動裕理プロのゴルフスイングとチェックポイント

2003年の女子プロゴルフ界であらゆる記録を樹立した不動裕理。年間十勝し獲得賞金額約一億五千万円は、男子の賞金王である伊沢利光プロのそれを上回った。平均ストロークやパット数をはじめあらゆる部門別のランキングでもナンバーワンであった。国内女子では、文字通り敵無し状態。彼女のゴルフスウィングは、前回紹介した世界最強の女子プロゴルファーであるアニカ・ソレンスタムのそれとは見た目の上で違う。特徴はトップオブスイング(上段の丸)とフィニッシュ(下段の丸)。ジョン・デーリーのようなオーバースイングからフィニッシュまで一気に振り抜く。特に最後までよどみなく振り抜かれるフィニッシュが不動プロの強みとなっている。このフィニッシュを可能としているのが、「鮮明な目標意識」である。不動プロの場合、ターゲット以外の物を白く塗りつぶす作業をしていると言う。すなわち頭の中の真っ白なキャンバスの中にターゲットを持つ事により、それだけ目標意識が高まるわけだ。だからこそ、大きなフォローのフィニッシュが可能となる。外見上ソレンスタムと違っていても、「鮮明な目標意識」持つことは日米の女子賞金王が同様に行っているところである。

平成1993

 

<大東アイ1053話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)

アニカ・ソレンスタムのスイングとチェックポイント

世界最強の女子プロゴルファーであるアニカ・ソレンスタムのゴルフスイングを分解写真で見て驚かれる方も多いのではないか。彼女はルックアップ打法と言われているように、インパクトでボールを見ていないのである(下段左から二番目の写真)。ゴルファーの多くは「地面のボールを確り見て、ヘッドアップをしないように!」と教えられたのではないだろうか。 

彼女のティーチングプロのピア・ニールソンがアプローチの距離感が合わないアニカ・ソレンスタムに「目標意識を高めるために、ダウンスイングからターゲットを見る練習をしよう。」とアドバイスした。「地面のボールを見るよりも、目標のイメージを鮮明に持つことの方が大切だから」との弁。人間は、視覚の行く所に意識が集中する傾向がある。地面のボールを確りと見ようとすればするほど、目標の意識が薄れるのだ。キャッチボールをする時の目線は相手のグローブであり、そこに意識を集中することにより腕の振りかぶる動作が自動的に行われる。ゴルフの場合も地面のボールを「漠然」と見て、目標のイメージを鮮明に持つことにより距離感が合ってくるはずだ。

平成1992

 

<大東アイ1052話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)

ステップレッグ&ターン体操

スポーツは、技術を磨くだけで上達するものではありません。ストレッチや筋肉トレーニングで、筋力や持久力、柔軟性などの体力をアップさせることで、さらに上達できるのです。
 ゴルフにも飛距離やショットの正確性を向上させるために考えられたエクササイズがあります。
 このゴルフのためにつくられたエクササイズを続けることで、筋力が鍛えられ、柔軟な体になることが期待できます。また、バランス感覚も身につくなどの効果が得られます。機械を使ったトレーニングではないので、テレビを見ながらや仕事の合間など、いろいろな場面で行うことができます。
 15分、毎日続けることが大切なので、日常生活に取り入れてみて下さい。
 年齢に負けない、しなやかで強い筋肉を手に入れましょう。

http://www.t-kurashinokaze.net/0709/exercise.html 

上記のアドレスで「ゴルフエクササイズ」が紹介されています。

覗いてみてね!

平成1991

 

<大東アイ1051話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)

松村さんがコースレコード樹立される!

「この度、雲雀丘GCの理事長杯で、コースレコードを達成しました。

これもホームドクターの先生方の指導のお陰と感謝しております。

 7月の理事長杯予選で、IN コース9Hでバーディ7個、パー2個7アンダーの23(パー30)でコースレコードを達成しました。

これまでの公式戦でハーフ23の記録がなく、今回、初めて、雲雀丘GCで記念品を贈るということになったようです。

 当日はOUTからスタートし、スコアは5オーバーと予選通過が難しい

状況でしたので、INでは積極的に攻めて3アンダーくらいは出したいと思っていました。特にOUTで、手こずったパターを修正したところ、このレコードに

結びついたものです。

 その要点は以下の通りです。

  1. ショートパット(40cm〜1m)はオーバーめに、

     真っ直ぐ、強めに打つ

  2. どのパットも、必ず入れると念じて打つ

     この念じる(絶対入れる)力が強いほど入る。

   3. 練習では、ボールを見ずに、ホールの一点を見ながら、

     打つのが効果的です。

 これらは、同じホームドクターの生徒(ゴルフを初めて一年くらい)の井川久美子さんとラウンドした際、その念じ方の強さから、学んだものです。 ご一緒にラウンドする方を注意深く観察することで、いろいろ教わることがあります。

 特に、アプローチ、パターは、イメージ作り(念じ方)が一番大事だと思います。

皆様も是非、試されたらいかがでしょうか。」

コースレコード樹立、おめでとうございます!!!

平成19831