大東アイ(四方山話)

大東アイ 第1話〜第10話

大東アイ 第11話〜第20話

大東アイ 第21話〜第30話 大東アイ 第31話〜第40話
大東アイ 第41話〜第50話 大東アイ 第51話〜第60話 大東アイ 第61話〜第70話 大東アイ 第71話〜第80話

 

<大東アイ90話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

Dear Masahiro,

I wanted to say hello and invite you to the Moe Norman Memorial Golf Tournament.  Here are the details:

 The tournament will be held at the Graves Golf Academy, our newest location.  The Dedication will be held Friday at 6:00pm.  Larry Olson will be there and I am sure there will be a few of your friends from Natural Golf. 

 In any case I would love to hear from you.

 Talk to you soon.

 

Todd Graves

Graves Golf Academy

(405) 641-5944 U.S.

 

 モー・ノーマンメモリアルトーナメント開催

モー・ノーマンのメモリアルトーナメントが225日からフロリダ州オーランドにて開催される。

先日、小生にも招待状が届いた。

世界一のボールストライカーとして名を馳せていたモー・ノーマンであるが、人々をひきつけるのは、彼のひたむきさであろう。

また彼の人となりかもしれない。

自閉症で、映画のレインマンやフォレストガンプを地で行くモー。

来日を依頼しても、飛行機嫌いで決して承諾してくれなかった。

わがままで子供のような純粋な心をもっていた。

聞き取り難い甲高い声で、通訳泣かせでも合った。

前歯が欠けて来るほど、毎日コカコーラを飲み続けていた。

セキュリティーブランケットのように、何時でも何処でもドライバーを手から離さなかった。

どんな事でも詳細まで記憶している、彼のフォトグラフィックメモリーにも度々、驚かされた。

色々な思い出を胸に、ご冥福をお祈りする。

平成17115

世界一のボールストライカー

世界のトッププロが絶賛する世界一のボールストライカー=モー・ノーマン
(ニック・ファルド、ニック・プライス、ベン・クレンショー、フレッド・カプルス写真右から)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴルフダイジェスト世界一のボールストライカー、モー・ノーマンとナチュラルゴルフが、アメリカのゴルフダイジェスト誌('95.12月号)に特集されました。
ゴルフダイジェスト誌は、150万部という世界一の部数を誇るゴルフ雑誌で、26ページにわたる特集は発刊以来初めてのことであります。
以下は、この記事の抜粋であります。 

モー・ノーマンは知っている

他の誰もが知らないことを
どうすれば思った所へ正確にボールを打てるかを

デビッド オーエン著

世界一のボールストライカー モー・ノーマン

 1969年にカナダのトロント郊外で行われたエキジビションで、モー・ノーマンはサム・スニードと共にラウンドした。240ヤード先に川が横切っているパー4のホールで、サム・スニードは川の前で刻んだのに対して、モー・ノーマンはドライバーを握って打とうとしていた。サム・スニードがここは刻みのホールだとモー・ノーマンに言うと、彼は川の真ん中にある橋を狙っていると言ってティーショットを打った。ドライバーから放たれたボールは、狙い通りに橋を渡って向こう岸に転がって行った。

 あるエキジビションでは、7時間に渡り1540球のドライバーを打ち続け、一番飛ばなかったボールは225ヤードで、全てのボールが30ヤードの幅におさまっていた。
 またあるエキジビションでは、ティーアップされたボールだけをクリーンヒットし、1本のティーを動かすことなくそのまま使ってドライバーショットを131回続けた。

1971年以来OB無し。

 リー・トレビノは、ベン・ホーガンやバイロン・ネルソンを含めても、世界一のボールストライカーは、モー・ノーマンであると断言する。
 ケン・ベンチュリーは、彼をパイプラインモーと呼んだ。

 1949年オンタリオで行われたアマチュアの1日トーナメントに出場した。彼に出場権利はなかったが、当日欠員のためプレーをすることができた。当日は、スニーカーでぼろぼろのゴルフバックに7本のゴルフクラブで参戦し、67のスコアーで優勝した。しかし晴れがましい優勝パーティーに出席することを嫌い、そのままその場を去った。

 1966年カナダのトーナメントで12戦中5勝、2位が5回、最低でも5位であった。
 1979年に50才になり、7年連続カナダプロシニアに優勝する。8年目は5位に甘んじたが、9年目に8打差をつけて再度優勝する。
 40を越えるコースレコードの中で59が3回、61が4回。しかも62才の時に59の世界最年少のエッジシュウトを達成する。

 今年カナダゴルフ協会のゴルフ殿堂入りを、ジャック・ニクラウスと共にしている。

 少年時代は自閉症で見知らぬ人と接するのが苦手で、視線を合わせることもできない。ゴルフ以外は、興味なし。現在も一月400ドルのモーテルに住み、電話もない。映画の「レインマン」の主人公そのものである。しかし記憶力がすごく良く、ラウンドした全てのゴルフコース、ゴルフショットを覚えている。

 1995年のPGAショウにて、タイトリスト&フィットジョイのユーライン会長より、一生涯にわたり毎月5000ドルをモー・ノーマンに進呈する旨の契約を行われる。ボビー・ジョーンズやベン・ホーガン同様に、モー・ノーマンの今までの偉業に対する感謝と尊敬のしるしであるとのこと。またモー・ノーマンのスイングをビデオに納め、今後のゴルフ界に受け継がれるべく努力をする。
 1955、56年カナディアンアマチュアを連覇して、マスターズ出場の招待を受けた。
 初日は75とアマチュアとしてはまずまず。競技終了後に、練習場にて憧れのサム・スニードからアドバイスを受けたモーは、まるで子供のように嬉しくなり、その後4時間以上もとりつかれたようにボールを打ち続け、気が付くといつしか手は血にまみれ、クラブを握ることができないほどになってしまった。それが原因で、翌日は9ホールをプレーしただけで棄権しなければならなかった。

トム・ワトソン

「だれがいちばんいいボールを打てるか。カナダのモー・ノーマンだ。」

リー・トレビノ

「世界で最も正確なゴルファー。彼こそ生きる伝説。」

ケン・ベンチュリー

「彼のボールはまさにパイプラインの中を抜けていくように正確。」

ゲーリー・プレイヤー

「不動のスイング」

サム・スニード

「完璧な手の使い方」

http://www.naturalgolf.co.jp/sframes02.htm 

 

<大東アイ89話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

ゴルフ16団体の新年会

ゴルフ関係16団体による新年会が東京全日空ホテルで開催された。

大西久光氏の掛け合いで「青木功プロ・トークショー」が始まった。

青木功プロは、一昨年の樋口久子プロに続き、昨年ゴルフ殿堂入りを果たした。

22歳でプロ入りして40周年、2001年には1000試合出場。

これは、ミラー・バーバー、アーノルド・パーマー、ゲーリー・プレーヤーに次ぐもの。

日本のツアーでは、1973年から81年までの9年間に5回の賞金王となっている。

世界に向けては1978年の英国での世界マッチプレーで優勝し、1980年の全米オープンではジャック・ニクラウスと4日間の死闘を演じて準優勝した。

1983年にハワイアンオープン優勝、1989年のオーストラリアでのコカコーラ優勝で4大陸制覇となる。

「世界の青木」だが、以外に「英語はめんどくさく、アメリカ選手に対しても日本語で話す」と。

「今後は、出来る限り日本のゴルフ界を盛り上げるために貢献していきたい」と語った。

 

その後は、16団体の懇親会となり、1年ぶりに顔を合わせる方々も多く、新年の挨拶をする。

樋口久子LPGA会長、鈴木則夫プロ、日下敏治プロも、お元気な様子.

小生は、全日本ゴルフ練習場連盟、日本プロゴルフ協会、日本ゴルフジャーナリスト協会の3団体の会員。

米国では、毎年1月下旬にオーランドで世界最大のゴルフ展示会「PGAショー」が開催される。1キロ以上の建物のコンベンションホールにゴルフに関するあらゆる業者や団体、協会がブースを展示している。

1日かけても全てを見ることは出来ずに、迷子になってしまうほど。

小生も1990年代は毎年訪れて、全米各地から集まるゴルフ関係者と知り合う機会があった。

同様の展示会が、日本では2月下旬に東京ビックサイトで「ジャパンゴルフフェアー」が開催される。

米国ほど大きな規模ではないが、セミナー等も開催され、今回もその為の打ち合わせが行われた。

今年のゴルフ界は、昨年の女子プロ人気で火がつき、更なる飛躍に向けて業界が一致団結していく事から始まるのであろう。

平成17114

 

 

<大東アイ88話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

クラブに仕事をさせよう!

ゴルファーのほとんどは、体の動きに注意を払いながらスイングをする。

本来注意を払うべきは、クラブであるはず。

 

お箸を使って食事をする時に、何処に意識を払うであろうか。

今、まさにつまもうとしているオカズを挟む箸の先端にあるはずだ。

指の動作を考えながら、お箸を握っている人はいない。

 

ゴルフの場合、

「肩を回転する」とか

「体重移動する」とか

「腰を回転する」などなどと、体の動きを考えながらスイングをする。

 

しかしゴルフスイングで重要なのはクラブの動き。

まず、理想的なクラブの動きをするために、体の動かし方がある。

重要なクラブの動きを度外視して、体の動かし方だけに注意を払うゴルファーが多い。

 

第一に滑らかなクラブヘッドの動きを考えよう。

淀みなくスムーズなクラブヘッドの動きをするように、体の動きを考える。

体の動きだけを考えるのは、本末転倒。

自分は透明人間になった雰囲気で、クラブヘッド軌道の奇跡を思い浮かべる。

またシャフトプレーンを、頭の中で描いてみる。

その意味で「クラブに仕事をさせる」感覚が大切になる。

 

地面にあるゴルフボールは、インパクト瞬間のクラブヘッドの動きに、正確に反応してくれる。

体の動きは、関係ない。

まずクラブヘッドの動きを第一に考え、「クラブに仕事をさせる」こと。

努力してクラブをコントロールしようとせず、クラブのスムーズな動きを助けるように、体を使う。

 

ダウンスイングで、

クラブヘッドが「自然落下」しようとするのを助けるように腕を振る、のと、

腕を一生懸命振ってクラブヘッドを走らそうとする、のでは、

結果として大きな違いが生まれる。

まずクラブありき!

考え方を変えれば、ゴルフも変わるだろう。

平成17113

 

<大東アイ87話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

打点の正確性

宮崎藍プロが「私のヘッドスピードは42m/sで、270ヤードを飛ばします」とゴルフクラブの広告紙面に書いている。

その新聞広告を見て、 

「そんな馬鹿な〜!」と言われるゴルファーが多かった。

「誇大広告だ!JAROに訴えるぞ」と言う声も聞こえてきそうだ。

「俺のヘッドスピードは45/sぐらいあるけど、270ヤードはおろか、250ヤードも飛ばないんだから」 とも言われた。

小生も納得。

この広告が出てから、藍チャンが使っているドライバーの問い合わせが殺到したという。

しかし、藍チャン使用のドライバーを振っても、42m/sのヘッドスピードで、270ヤード飛ばせる人は少ない。

ではなぜ宮崎藍プロが270ヤードを飛ばすことが出来るのだろうか?

 

まずゴルフボールの飛びの3要素を理解してもらいたい。

ボールの飛びに影響するのは、風や気温等の自然環境が同条件であれば、

1.        初速

2.        打ち出し角

3.        スピン量     

3つ。

3つの中で、最も重要な1.ボールの初速は、ヘッドスピードに関係する。

ドライバーの場合、スイートスポットで捕らえてエネルギー伝達効率が最適であれば、ヘッドスピードの約1.5倍のボール初速が得られる。

スイートスポットを大きく外したり、過度のダウンブローで打ち込めば当然、ボールの初速が落ちる。

藍チャン並みのヘッドスピードで、少しアッパーブローで、しかもフェースのスイートスポットでボールを捕らえれば、ボール初速は最速の約60m/sとなる。

また同じボール初速でも、最大の飛距離を得る為の最適な「打ち出し角」と「スピン量」がある。

このときの理想的な打ち出し角とスピン量は、13.5度と2400回転ぐらい。

この3つがそろって初めて最大飛距離を得ることが出来る。

多くのゴルファーの問題点は、

1.        スイートスポットで打っていない。

2.        ダウブロー気味の入射角でクラブヘッドがインパクトを向かえる。

3.        スピン量が多すぎる。

4.        打ち出し角が低すぎる。

ことが多い。

解決策として、ドライバーフェースに感熱紙を貼り付け、どこで当たっているかを知ること。

フェース面の下部分でインパクトすると、打ち出し角度が低く、スピン量が多い、一番飛ばないボールとなる。

低く飛び出して、先に行って上に伸び上がるのは、見てくれは良いが飛距離は出ない。

理想的なのは、スイートスポットの少し上の部分でインパクトをする。

ボールの打ち出し角が高めでスピン量がおさえられたボールとなる。

いわゆる「ボウダマ」だ。

「どろーん」と飛んでいくボール。

落ちてからのランも多く出る。

皆様もクラブフェースにシールを張って、自分の打点を知ることから始めてみよう!

フェースの当たる位置で飛距離が、大きく変わることが分かるでしょう。

平成17112

 

<大東アイ86話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

冬場のゴルフプレーの注意点

冬場のゴルフプレーで注意することがある。    

    1.        スタート前に、柔軟体操と打球練習をしておく。

寒いと体が縮こまり、何時ものスイングが出来なくなるので、スタート前には体が温まるほどの運動をしておくことが理想的だ。

   2.        下半身を暖める服装を着用する。上半身は体の回転が動かしやすいものにする。

上半身が回らないような重ね着をしてしまっては、いけない。反対に下半身はタイツやオーバーパンツなどを穿いて、暖かくする工夫をすることだ。

3.        低温では飛距離が落ちるので、大き目のクラブを選択する。

10度以上温度が落ちれば、ボールの飛びが悪くなる。特に5度を下回る気温の時は、夏場よりも一割以上飛距離が落ちると考えてよい。

4.        ゴルフボールを前夜より、暖めておく。

ラウンドに使うボールを、室内の暖かい場所に置いておく。

またラウンド中は、予備のボールをポケットに入れて暖めておく。

5.        凍っているグリーンに注意。

朝一番の凍ったグリーンは、ボールが止まらないので、手前から攻めていく。

6.        凍ったバンカーに注意。

バンカーが凍っていれば、エクスプロージョンショットが出来ないので、直接ヒットする事を考える。     

7.        パターフェースやボールに付く霜に気を付ける。

グリーン上でパターフェースやボールに霜が付いて、クリーンにボールをヒットできない事が無いように注意をする。  

8.        カイロを持参しよう。

使い捨てカイロをポケットに入れておくと手の感覚を保てるだけでなく、ボールも暖める効果がある。  

9.        保温用手袋をしよう。

ショートゲームやパッティングでは、手先の感覚が重要と成る。手が悴んだ状態にならないように、ショットの合間には手袋をする事がお勧めだ。

以上の他にも皆様の冬のゴルフプレーで工夫している事を、教えて下さい。

平成17111日

 

<大東アイ85話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

今回の4人衆

今回の4人衆は、写真右手より六甲国際GCの加藤社長、エブナゴルフセンターの恒藤社長とベルギーから梶さん。

梶さんは、ダイヤモンド商としてベルギーに永住されている。年の内、お盆を挟んで2ケ月、正月を挟んで3ケ月、年間5ケ月間、タイランドでのゴルフ生活を満喫されている。

「ゴルフ場が最高で、食べ物も美味しく、物価も安い。治安もよく、親日家のタイランドは、最高ですよ」とのこと。

「今回の津波は当然沿岸部の被害で、首都バンコックは全く影響ない状態」

「一年中、半そで半パンでゴルフがプレーできる」

日本には数日居ただけで、明日にはタイランドに戻られるとのこと。

「今後、リタイヤ後、タイに移り住む日本人が増えてくるでしょう」

「何たって、タイはゴルフ天国だから」

梶さんは、隠れたゴルフスイング研究科でもある。

したがって、我々は「スイングフェチ・梶」と呼ぶ。

デジカメ撮影をしたゴルフスイングをパソコンで飽きることなく何回も診て、分析するのだ。

分析力は確かなもので、自分のスイングはもちろんの事、プロのゴルフスイングに関しても解説してくれる。

小生も勉強になるほど。

ただ、スイング講釈は凄いのだが、、、

これは一般ゴルファーの方々にも言えるのだが、頭でっかちに成り過ぎても良くない。

やはりゴルフスイングは頭でするのではなく、体を動かす運動。

考えて動作をしようとすると、どうしても動きがぎこちなくなる。

フィーリングを大切にして本能のままの感覚で、「無」の状態でスイングしたいものだ。

なかなかそのような「悟り」を開くことは難しいのだが。

でも、何も考えずに無心でナイスショットをした時のことを思い出して欲しい。

スムーズにフィニッシュまで気持ちよく振り抜けたことだろう。

平成17110

 

<大東アイ84話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

リスクを取らない日本人気質

小生の博士論文は「第二創業としての新市場進出とそのリスク・マネージメント」―中国における「Image Golf School」の展開―と題して300ページ に及ぶ物を平成15年度に纏める事が出来た。

その全内容は、大学のホームページに一般公開されている。

http://www.kochi-tech.ac.jp/library/ 

また国立国会図書館で閲覧する事も出来る。

その中で焦点を当てて研究したのが、リスク・マネージメント。

現在、顧客情報の漏洩や内部告発による会社の法規遵守が問題となっている。会社存続を揺るがす事態にまで発展するケースも少なくない。

しかし反対にリスクを取りたくない日本人気質も浮き彫りになってきた。

今回スマトラ島沖の津波被害における日本政府の対応は5億ドルの無償援助を早急に打ち出した。個人レベルでの義捐金も多くの人々が申し出ているところである。

しかしである。

「多くの被害者や犠牲者に必要な援助は当然のところであるのだが、いち早い復興のために必要なのは観光客の減少を食い止めること」と現地の知人が語ってくれた。

「被害を受けたリゾートだけに留まらず、関係の無い諸国への日本から旅行者が激減している」と嘆いているのだ。

この現象は、丁度「大葬の礼」に見られた横並び主義に似ている。

周りを気にして、違う事をすることへのリスクを取らない日本人気質の現われではないだろうか。

このような気質がはびこってしまうと、国全体の発展も望めないようになると危惧するのは小生だけであろうか?

平成171月9日

 

<大東アイ83話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

スイングプレーンをなぞる練習

 

スローモーションドリルをご存知でしょうか。

重たいシャフトか、クラブを2本持って、ゆっくりとなぞるようにスイングを反復練習するのです。

それぞれのポジショニングを確認しながら体に覚えこませるように繰り返し繰り返しスイングします。

又、両手にそれぞれ1本ずつクラブを持ってのスローモーションドリルも効果的練習です。

クラブヘッドの重みを感じ、両手のコーディネーションを保ちながら、スローモーションスイングを行うのです。

通常のゴルフスイングであれば1.5秒ほどで終わるところを、5秒、10秒、30秒と3類のスイングスピードで練習します。

「無くて七癖」と言われるように、ゴルフスイングも十人十色でしょう。

ゴルフスイングの癖でも良性と悪性があります。

余分な動きをするスイング軌道の癖は、いただけません。

このスイング軌道を修正するときに、一番効果的な練習方法がスローモーションスイングドリルです。

通常は動きが早すぎて確認できないクラブシャフトとクラブヘッドの動きを確認しながら、なぞるように繰り返しスイングすることにより、正しい体の動きを習得することが可能となるでしょう。

平成171月8日

 

 

<大東アイ82話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

私の原点

 

私の原点とも言える一枚の写真。

全米ゴルフ教育者協会会長のエド・コットレル博士との2ショット。

「大東君。エド博士の来日講演で通訳をやってみたら」と勧めてくれたのは、関西のドン、恒藤光夫さん。

小生、米国で学生生活3年間経験して、しかもMBAを取得したのだから通訳ぐらいは出来るだろうと高を括っていた。

しかし現実は、甘くなかった。

いくら英語が理解でき、喋れたとしても、通訳となると別問題。

しどろもどろ状態になって大恥じをかいた。

 

心機一転、通訳専門学校のサイマルアカデミーに通い始めた。

当時、サミットで通訳を担当するのはサイマル出身者と相場が決まっていた。

通訳には特有のテクニックが必要となる。

昭和の年号を西暦に変換するのは、その際たるもの。

「私は昭和33年生まれです」を「I was born in 1957」と即座に通訳しなければいけない。

 

当時「プロクター&ギャンブル」に勤めており、夜には「ECC」で英語教師のバイトをして、週末はサイマルアカデミーで勉強した。

今では考えられないような事だが、米国での学生時代に比べれば「楽チン」状態。

最初は人前でマイクを持つことも出来なかった状態から、周りが見えてきた。

慣れてきたのだ。

こうなればしめたもの。

段々と要領を得て、マイクを持つことが快感にまで成ってきたから不思議なものだ。

言葉を解しての意思疎通を超えて、次に言う事まで想像できるように成ってきた。

いままで通訳、翻訳、インタビュー等、100人を越えるティーチングプロに接する機会に恵まれたのは、エドさんとの経験が原点であった。

そのきっかけを与えてくださった恒藤さんには感謝、感謝である。   平成1717    

 

<大東アイ81話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話) 

地下鉄(メトロ)に乗って   
 / 浅田次郎/[著] 
読書のすすめ

読売新聞のゴルフコラムを担当していた時、当時のS次長さんから

「年間100冊は本を読まなければコラムを担当するべからず」と諭された。

 

小生、昔から理数系の人。

国語が大の苦手。

その上、根っからの読書嫌いであった。

読書と言えばゴルフ関係やビジネス書ばかりで、小説や純文学的な読み物は皆無。

そんな小生が文章を書くことになるのだから、人生不思議なものである。

 

それから読書好きの息子の本棚を物色した。

最初は読みながら寝てしまうことも間々あった。

しかしである、中には夢中にさせてくれる出会いもあった。

山崎豊子さんの「沈まぬ太陽」。

司馬遼太郎著「竜馬がゆく」などがそれ。

このあたりから読書の面白さが分かってきたような気がする。

まさに世界が広がる気分になる。

考える能力も養われる。

 

昨年末にもS部長より宿題を頂いた。

「矢野誠一、阿川弘之、藤沢周平、浅田次郎あたりを読んでみたら、」

 

早速、浅田次郎著「地下鉄に乗って」を読んだ。

 

親と子の確執という文芸における古典的な題材を奇抜な設定を生かして描かれている作品。

子供が知りえなかった親の過去をタイムトリップという手法を使って主人公に見せている。

代に翻弄されながら必死で生きていた親の姿を。

読み終わった時、すごく重いものが残り、これほど考えさせられた小説はない。

 

ベン・クレンショーはリビングに3000冊の蔵書があるといわれる。

片山晋呉も読書好きで有名。

昨年初優勝を飾った大塚有理子プロは、「メンタルの本を読み漁って自分に足りないものを見つめなおした」と言う。

「ゴルフホームドクター」では1000冊に及ぶゴルフ関係書籍を閲覧できるように開放している。

お節介ではあるが、小生のホームページに推薦本のコーナーもある。

http://www.naturalgolf.co.jp/Drmasa.htm 

良い仲間との出会いのように、良書との出会いが世界を広げてくれることもあるかもしれない。 平成1716