大東アイ(四方山話)

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<大東アイ300話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)   

チューブを使った練習

スポーツクラブで多様されているストレッチチューブ。

ゴルフの練習に使うことが出来る。

使い方は、色々。

まずは両腕の上腕に巻く。

両腕が、上半身と一体となってスイングする手助けとなる。

フォロースルーでの左肘の「チキンウイング」を防止するのに効果的だ。

実際に動きを制御するチュウブの物理的な効果よりも、腕と胸の三角形のイメージを描く手助けとなるほうが大きい。

かねてから小生が唱えている、イメージがスイングを変えるところ。

右腕の動きを矯正したい時は、右の写真のようにする。

右ひじが一人歩きをするのを防ぐことができる。

バックスイングからトップ、そしてダウンスイングからインパクトにおいての右ひじの動きは、キーになるところ。

トップオブスイングの右ひじの「フライングエルボー」防止に最適。

スタート前のストレッチにも使えるので、何時でもキャディーバックに入れておきたい小物である。

平成17814

 

<大東アイ299話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)   

お礼の葉書に感謝

「大東アイ」の愛読者からお葉書を頂いた。

「毎日パソコンで拝読しているファン」とのこと。

この連載を毎日続けていけるのは、偏に読者の存在があるから。

先日も会員の方から頂いた声が、嬉しかった。

「四方山話の『囲い込み肩』に注意したらショットが抜群に良くなりました。

ティーショットでも10ヤード以上、距離が伸びました。」

 

この「大東アイ(四方山話)」を毎日、読んで頂いているゴルファーは多い。

しかし、実際に試して、自分のものとしているゴルファーとなると、その数は少なくなる。

文章で伝えることの難しさが、原因の一つであろう。

ゴルフスイングを言葉で表現することは、至難の業である。

まして十人十色の身体の動きに対して、感覚的な表現が「ぴったり」と当てはまるとは限らない。

その前に読者との信頼関係が無ければ、こちらからのアドバイスをトライしてもらうことも出来ない。

「頭で解かっていても身体がついてこない」ケースもある。

新しい身体の動きを取り入れるためには、最低3週間ぐらいの期間がかかる。

辛抱強く、コツコツと継続するゴルファーは、多くない。

ゴルフ上達には「忍耐」が一番必要ではないだろうか。

運動神経抜群の方は、ゴルフでは「器用貧乏」になる傾向がある。

極度の近視で、体格にも恵まれず、運動能力にも乏しかったトム・カイトが、ウエッジ1本で一日中、アプローチ練習を繰り返したことは、有名な話。

反復練習をコツコツとする「不器用」なゴルファーが大成するところが、ゴルフの面白いところでもある。

ちょうど「うさぎとかめ」の物語のようなもの。

平成17813

 

<大東アイ298話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)   

いつでも、どこでもグリップ三昧

お箸とナイフ&フォークのどちらが使い良いですか?

日本人のほとんどは、お箸でしょう。

だって毎日、三度の食事で使っているから。

これがアメリカ人となると、当然ナイフ&フォークとなる。

握りなれていないゴルフクラブは、アメリカ人にとってのお箸と同じである。

ゴルフクラブをコントロールする上で一番必要なのが、握りなれること。

毎日、お箸を使って三度の食事をとるように、毎日クラブを握ることが大切。

リビングや寝室、そしてトイレにまでゴルフクラブを置いておく。

テレビを見ながら、寝転びながら、トイレに入りながらクラブを握ってみよう。

肘を折った状態でグリップすれば、指先の感覚が研ぎ澄まされる。

この状態で、クラブヘッドで円を描くのだ。

右回り、そして左回りを5回ずつ。

その後は、無限大「∞」(8の字を横にしたもの)を丁寧に描く。

最後は自分の名前をローマ字の筆記体で書く。

お箸を持つように、形を考えずにグリップできるようになるのが理想的。

自分の身体の一部となるまで、握りなれよう。

平成17812

 

<大東アイ297話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)   

グリップにタオルを巻いてスイング

書道の先生の筆の持ち方を創造して下さい。

滑らかな筆遣いをされている方は、間違いなく筆を握るグリップは、柔らかだ。

同様のことがゴルフにも言える。

滑らかなゴルフスイングをしている方で、握りの強いグリップをしているゴルファーは、皆無。

その昔、「ゆるゆる」グリップを推奨されたティーチングプロもいた。

しかし握りなれていないものを、最初から「ゆるゆる」でグリップすることは難しい。

ゴルフクラブも毛筆に関しても、最初から滑らかに扱えない。

そこでグリップにタオルを巻いてみよう。

手の平へのフィードバックが、普通にグリップするのと比べて鈍くなる。

ちょうど、「靴の上から足をかいている」ような感覚。

手先の感覚を鈍くすることにより、活発な動きを制御する働きがある。

すなわち手先中心のスイングから、身体全体を使ったスイングになりやすい手助けとなる。

同時に指に力が入りがちなフィンガーグリップになりにくい。

アプローチなどでは、実際にタオルを巻いた状態でボールを打つ練習が効果的だ。

手先に頼らずに、腕と身体全体を使うスイングが形成されるでしょう。

平成17年8月11

 

<大東アイ296話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)   

ヘッドスピードを速める逆クラブスイング

10種類ある素振りドリルの中で、ヘッドスピードを速める効用がある逆クラブスイング。

インパクト周辺で「ビュッ」と音が出れば、しめたもの。

ヘッドスピードが上がれば、その音が、大きく、鋭くなっていく。

左手、右手、両手の3種類があるが、写真は両手の逆クラブスイングドリル。

左手でシャフトのネック部分をグリップして、右手は左手首を内側から支える。

要領は、むちのようにクラブを使うこと。

そのためには、リストを柔らかく使う必要がある。

手首に力が入った状態でスイングをすれば、棒を振るようなスイングとなる。

同じ身体の動きでも、手首をやわらかくするだけで、むちを振るようにヘッドスピードが倍増することが体感できる。

このときの注意点は、ボールが地面にあるのではなく、地面から30センチ上にあるイメージを持つこと。

そうすることにより、「横振り」で上半身の軸を中心とした回転のスイングが形成される。

地面のボールを打つゴルフの場合、どうしても「縦振り」でかち上げるスイングになる傾向がある。

ゴルフも、野球やテニスと同様に「横振り」の動きである。

その為に、上半身を前傾して地面のボールを打つようにアドレスを作る。

しかし、ビギナーにとって上半身の前傾は難しく、「棒立ち」で「かち上げる」ゴルフスイングとなってしまう。

そこで、ボールを打つ必要のない素振りでは、意図的に仮想のボール位置を地面から上げることにより、理想的な「横振り」スイング形成をおこなう。

ヘッドスピードを速め、「横振り」スイング形成の2大効用の逆クラブスイングドリル。

平成17810

 

<大東アイ295話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)   

ティーチングプロのOJT

ティーチングプロ養成コースの主なプログラムはOJT

OJTとはオンザジョブトレーニングの頭文字で、現場に立って実際に業務をおこなう仕組みを言う。

レストランなどで「研修生」と名札をつけて業務しているのが、それ。

今回のOJTは、スイング動画の撮影、解説レッスンの現場でおこなった。

OJT の前に必要なことは、ある程度の基本が習得できている点。

ティーチングプロの資格をとっても、実際に現場に立って場数を踏まなければ要領がつかめない。

今までは、個人が失敗と試行錯誤を繰り返しながら習得してきたノウハウを、OJTによりシステマッチックに能率よく技術伝達をおこなう。

先ずは、デジカメでスイング撮影。

1番ホールのティーショット時に後方から動画撮影をするのだが、準備段階での注意点がある。

1.        バッテリー充電。(液晶画面の大きなデジカメほど消費電力が大きいために、撮影前にバッテリーをフル充電する必要がある)

2.        充分な記憶メディアの確保。(撮影人数以上の余裕を持ったメモリーカードを持参する)

3.        三脚を用意。(手ぶれの防止と撮影ポジションを一定にする為に必要)

4.        組み合わせ名簿とスタート順番の確認。(撮影したスイング動画と名前を一致させる為に、あらかじめ名簿を取得し、打順を確認する)

5.        雨天時の対処。(カメラの為の傘、タオル、ビニール袋等の用意)

また、実際の撮影時の注意点も多い。

1.        ゴルファーのタイミングに合わせる。(撮影は1発勝負であり、失敗が許されない。ゴルファーがアドレスに入りワッグルを始めるまでに撮影準備を整える必要がある)

2.        被写体を大きく、画面中央に持ってくる。(ボールの位置を中央にしてゴルファーが小さすぎる場合が多い。頭と足が画面の天地いっぱいに来るようにする)

3.        出来る限り、順光のポジションが取れる箇所を選ぶ。

4.        1秒間の撮影コマ数を最大にセットする。

5.        動画モードでピクセル数が多いデジカメを選択する。

撮影後の分析と解説の注意点。

1.        まずは、自分のスイングをノーマルスピードで数回、見てもらう。(こちらからのコメントをする前に自分自身の感想を聞く)

2.        コメントを聞くことにより、ゴルファーの反応を見て、分析能力を理解する。

3.        ゴルファーの長所を見つける。(スイングの途中の形に固執しない)

4.        インパクト周辺のコマ戻し、コマ送りを繰り返しすることで、クラブシャフトの動きが見えてくる。

5.        パソコンの画面上に、プロのモデルスイングを表示して対比分析する。

6.        チェックポイントを一つに限定する。(アドレス、トップ、フィニッシュの中で修正できる点をチェックする)

7.        チェックポイント修正のドリルを紹介して、デモンストレーションをする。

8.        まとめを行い、次回までの課題と練習方法を確認する。

正しいスイング分析をしても、対象ゴルファーが理解するとは限らない。

余計に混乱を招くだけになる場合が多い。

また、スイング分析は、ラウンド前にはおこなわず、必ずラウンド後にする。(ララウンド中はスイングのことを考えずにプレーに専念する必要があるから)

ゴルファー個人の肉体的、個人的コメントは避ける。

真摯に、熱心に、ティーチングを天職と思えるまで、取り込む。

プロのゴルフスイングは当然のこと、出来る限り多くのゴルファーのスイングを繰り返し観察し、自分のコメントを書き出す。

上記のようなテクニックを身に付けても、実際にスイング分析が出来るまでには、少なくても何百人以上のゴルファーのスイング分析を繰り返しおこなう必要があろう。

平成1789

 

<大東アイ294話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)   

フェースの向きをチェックする方法

リーデングエッジをアドレス時にスクエアに合わせる。

インパクト時にその状態でヒットできればストレートの球が打てる。

当たり前の話であるが、真っ直ぐのボールを打つことは難しい。

なぜかと言うと、腕を伸ばした状態でのフェースの向きが、アドレス時と一致していないことが多いから。

写真のように、肩の力を抜いて脱力した状態で、腕を伸ばしてみよう。

パートナーにクラブのネックを持ってもらった形で、フェースの向きをチックしてみる。

ダウンスイングからインパクトにかけて腕が伸びて来た時に、フェースの向きがどのようになるかを知る手立てとなる。

このフェースチェックをして、オープン気味なゴルファーが「努力」してドローボールを打つことは避けたい。

普通に打てば、フェースがオープンにインパクトを向かえるグリップでありながら、ゴルファーが「努力」してフェースローテーションを過度にしなければボールをドローにさせることが出来ない。

結果としてスイングを崩すこととなる。

まずは、自分のナチュラルな状態での傾向を知ること。

調整をせずに「努力」をしないで打つときのボールが、そのゴルファーの球筋。

自分の球筋を付き合うことなく、スイングをいじることは、「百害あって一利なし」。

「鏡を見ずに化粧をする」ような練習をしていませんか?

平成1788

 

<大東アイ293話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)   

緊急患者(シャンク病)の出現

 

「大東アイでシャンク撲滅策を載せて下さい。私からのリクエストとして特別掲載下さい(^_-)-☆hiyokatsu.M」

救急患者が現われた。

シャンクの撲滅策をお願いされた上記のメールが小生の携帯に届いた。

昔から「シャンクが出れば一人前」と言われる。

しかし、シャンクが出たゴルファーにすれば、たまったものでない。

今回のMさんも、ハンデ3の上級者ゴルファーである。

グリーンまでごく僅かの絶好の位置までボールを運んできて、勝負のところでシャンクが出てしまう。

本来であれば、ピンそばに付けるべくショットが、シャンクで台無し。

それ以上に、その後のショットに不安感が残る。

ドクターとしても緊急患者をほっておいて「手遅れ」にすることはできない()

なぜシャンクが出るのか?

Mさんの場合は、膝の動きすぎである。

膝自体の滑らかな動きは、ゴルフスイングには必要だ。

Mさんの場合も、いい時は往年の謝敏男プロのような膝がターゲット方向に流れながらスイングされていた。

写真のように、赤丸の膝の状態であればOKなのだが、これ以上右膝が前(ボール方向)に出ると危険信号。

ドライバーショットの場合は、「ドヒール」ショットとなるだけだが、アイアンショットの場合はシャンクが出る事となる。

元来、ヒールで打つことが多いショートアイアンなどでは、大きすぎる膝の動きが致命傷となる場合がある。

写真にある、片山晋呉プロのインパクトの右膝の状態と比べてみてもMさんとの違いが分かる。

緊急の処方箋として効力があるのは、「鷲の足スイング」ドリル。

足の指を鷲の足のように思い、地面を押さえる。

その状態でスイングすれば、膝が前に出ることが防げる。

同様に、右足つま先裏にゴルフボールを置いたままでボールを打つことも良い練習だ。

「シャンクの原因を分析し、正しく対処すれば、「不治の病」でないので、Mさん安心してください。

その代わり、次回ご一緒するときのハンデは少なめでお願いします」

平成1787

 

<大東アイ292話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)   

新しくなったPGAコレクション

PGAコレクションが新しくなった。

デザイン刷新されて、お洒落なウエアーになっている。

手作業の仕上げのボタンまで「PGA」のロゴが入っており、細部にまでこだわった仕様。

今回PGAとマスターライセンス契約を締結した、興和株式会社。

http://www.kowa.co.jp/ 

社長の肝いりで、「PGAのブランドイメージを高めることにこだわった」とのこと。

写真の谷課長を中心に、社内にPGAのプロジェクトチームを創設した。

東香里ゴルフセンターのPGAティーチングスタッフも、ユニフォームとして、レッスン時に着用させて頂いている。

PGAのロゴ入りウエアーを着ていると、気が引き締まる思いになるから不思議。

プロ意識をもってスタッフ一同、ゴルファーの皆様に喜んでいただける、より良いサービスの提供に努めます。

平成17年8月6日  

 

<大東アイ291話> 大東アイ(大東の目を通して見たゴルフ界のお話)   

捻れのストレッチ

身体をどれくらい捻ることが出来るだろうか?

胸の前で両手の平を出し、壁に背を向けて立った状態から足を付けたままで、身体を捻る。

ゆっくりと上半身を捻っていき、苦しいところまで行き、我慢する。

最初は柔軟性が少なく、真後ろまでが精一杯かもしれない。

不思議なもので、毎日続けると、壁の手の位置が変わってくることが分かる。

これって、ゴルフのスイングに必要な「捻れ」に通じるところがある。

バックスイングでは、肩を90度回転させ顎の下まで入れるトップオブスイング。

下半身との捩れの差がパワーの源となる。

そのためにも、身体の、特に肩甲骨周りの柔軟性を高めておく必要がある。

その意味でも、「捩れのストレッチ」は、大切だ。

反動をつけずに、ゆっくりと。

そして、少し痛いところで15秒、我慢する。

左右を1セットとして5セットしても、たかだか230秒で完結する。

お風呂上りに毎日続けたいストレッチの一つだ。

平成1785