選手層の厚いトミーアーマーツアー
柴田 新一(インストラクター S33・2・8生)
私は初めてアメリカのミニツアー(トミーアーマーツアー)に参加して、一番感じたのは、レベルの違いと選手層の厚いことです。 出発前に聞いた話しでは、トミーアーマーツアーの平均スコアーのベスト10は、67ストローク代で、日本で言えばジャンボ尾崎クラスが、何人もいることでした。 その話しを聞くだけでも、レベルが高いと思っていましたが、実際プレーして納得しました。 それは3日間競技の優勝スコアーが、10アンダー以上伸びてくるということ。 それもコースが日本のコースより難しく、 距離的にもタフな所でのスコアーでした。 私自身ラウンドして1日ぐらいだったら、イーブンか1アンダーが出る気はしますが、とても3日間は続かないコースでした。 でも上位になる為には、アンダーパーを積み重ねないといけないレベルなのです。 私の場合はオーバーパーが積み重なるばかりでした。 そのレベルのトミーアーマーツアーでも、上にはナイキツアー、その上にPGAツアーがあると考えると、この国には『どれだけうまい奴がいてるんや!』と、驚かされました。 さて滞在中のことですが、最初の試合の初日の回ったメンバーは、3人ともロングヒッターで、私のドライバーの飛距離と常に30〜50ヤード違い、時には100ヤード近く離される所があり、日本ではそれ程離される事がなかったので、少しショックでした。 そのなかの一人のデビット・ジャクソンの飛距離はもちろん、ショットの正確さ、ショートゲームの旨さ、どれをとってもそつの無いプレーにびっくりするし、感心させられるばかりでした。 あまりにも自分とのレベルの違いに自信をなくして、その後のラウンドでも自分のプレーが出来ず、気持ちが焦り、ピリッとしないまま2週間が過ぎていきました。 しかしオフの日に、大東君が、今回のツアーの参加者とフロリダに来ている彼の知人の日本人を集めて、USPGAマスタープロのジョー・ティール氏よりレッスンを受ける機会を与えて貰いました。 私自身も直接にスイングのチェックをしてもらいました。 そのレッスンは、初めにビデオでスイングを撮り、それをモニターの前でティール氏と私が画面を見ながらチェックポイントを明確にして、納得した後でレンジで指導を受けるというパターンです。 その指導方法や練習方法は、私のイメージに合い、とても参考に成りました。 それ以上にティール氏がレッスンしている時の態度や話し方に、すごく情熱を感じ、大げさですが感動を受けました。 そんなとても良い一日を過ごし、気分転換にもなり、その後の試合は、成績の面ではあまり変わりませんでしたが、気分的に充実してラウンドすることが出来る様になりました。 そんなティール氏との出合や、ミニツアーの経験などでこれからの自分自身のゴルフやレッスン活動に何をやっていけば良いのかのヒントが分かった様な気がします。
今回は大東君の協力で、いろいろな面でお世話になり、何もトラブルも無くいく事が出来ました。 今回でこのツアーが終わるそうですが、またやれる時が来て、良い経験が出来る人が少しでも増えていけば良いと願っております。 私も機会があれば再度行ってみたいと思っています。 その時はもう少し英語が出来ればいいと考えてます。 最後に、とても良い経験をさせて貰った、大東君に感謝したいと思います。