ミニツアーに参加して
吉田 敬三(明徳義塾高校生 S54・1・12生)
(全日本ジュニアゴルフ選手権大会優勝 J・ニクラウスベストジュニア 受賞)昨年フロリダのミニツアーにアマチュア枠で参加しました。 一ヵ月も海外で生活する事は、とても不安でしたが、同行した20人余の大人の選手達に助けられ、何とか無事に全日程を終えることが出来ました。 未成年は僕だけだったので、周りの人達に迷惑をかけるのではと思い、参加するかどうか迷いましたが、主催されている大東さん達にはげまされフロリダに行きました。 でも僕は、もちろん車の運転はできないし、英語は一番苦手な科目というくらいわからないので、とにかく最初から皆さんに甘えてやれ、とひら開き直って行ったのが、かえって良かったと思います。
向こうで一番の思いでは、アマ資格での参加でも、入賞して商品券をもらったことです。 金額は少ないのですが、プロになったような気持ちがしてうれしかったです。
それから、僕より小さい子供達だけでコースをまわっているのをよく見かけました。
日本ではそういうところを普段は、あまり見ないし、逆に子供がゴルフをしていると特別にあつかわれたりする事があるので、そういう意味では伸び伸び生活が送れました。
アメリカの選手のゴルフを見て勉強になる事も多かったのですが、僕の場合は、一緒に行った日本のプロの方々に大変熱心にレッスンをしてもらったのが、とても勉強になりました。
向こうでの生活はほとんど毎日が試合です。 練習も芝の上から直接ボールを打ちます。 ビギナーの人でも芝の上から練習していました。 アメリカでは当り前の事なのでしょうが、とてもぜいたくに思いました。 芝からの練習はマットからに比べ何倍も中味の有る練習になると思いました。
試合は3日間のものと1日のものがあります。 毎日試合に出ていると、だんだんとスコアーのまとめかたがわかってきたような気がします。 特に3日間の試合は、林の中にはいっても、無理にグリーンを狙わずに横に出すなど、一打ごとに色々考えさせられました。 同伴競技者は、外人で、大人で、ほとんどがプロですので、とても緊張しましたが、そんな中に放り込まれて、日々試合をした事が、とても良い体験となりました。
日本に帰ってから全日本ジュニア選手権大会で優勝し、J・ニクラウスベストジュニア賞に選んでもらったのも、フロリダでのミニツアーの経験のおかげだと思います。
これからも一生懸命練習して、皆さんに恩返しができるようになりたいと思います。
それから、20才になれば今度は一人で行ってみたいです。 それでは皆さん本当にありがとうございました。