ゴルフコースがゴルファーの精神と技量を育てる
中園 努(スクール運営会社経営 S21・11・13生)
今回のミニツアー参加の目的は、ゴルフスクール運営にかかわる会社の社員教育の材料を見つけることと、又私自身仕事に追われ、月一ゴルファーになり20年、50歳を迎えるにあたり、もう一度燃えたゴルフプレーがしてみたい、その刺激が欲しいということでした。
アメリカでのプレーは3度目。 今まではインストラクターの研修や観光ツアーで10日程のもの。 今回の1ヶ月に渡るアメリカPGAツアー予備郡とのプレーは、 大変楽しく思いました。
まず感じたことは、アメリカでは、ゴルフコースがゴルファーの精神と技量を育てているんだということです。 日本のゴルフ場の場合は、基本的に入場者(お客様)本位の易しいセッティングになっている様に思えます。 ミドルホールですと、ドライバーを打ってショートアイアン(せいぜいミドルアイアン)で十分なコースが多く、ティーショットも左右どちらかに逃げられ、グリーンも2グリーンであるために多少のミスがカバーできる設計になっています。 アメリカの場合、ティーショットが1、2番アイアンで、セカンドが3、4番アイアンのレイアウトが多く、グリーンも1グリーンのため、かなりのテクニックを要します。 またそのように攻めないと安定したスコアーに結び付きません。このコースの違いこそが技術につながり、層の厚さになっている様に思えてなりません。最初の2〜3ラウンドで、そう感じました。 体力(飛距離)には、さほどの差は感じません。 習慣、食事、言葉等に慣れる時間は多少必要とは思いますが、目的が勝負である以上、あまり問題ではなく、コースの造りが、技術の差になっていると思います。
もっとも私がそうであった様に、今回の参加者の中には、コースの違い、アメリカ人選手の攻め方、ショットの正確さ、集中の仕方(多少スロープレーの気はするが)等に困惑したうえ、多少の観光気分も手伝って、本来の目的意識を失った人もいたのではないでしょうか。 毎日のラウンドの時間(スタート)が変則だったのも、とまどったと思います。 気がついていたら1ヶ月が終わっていて、自分本来のゴルフを見失い、力を出しきれなかった、そんな気がします。
私自身、ツアー参加の目的ははっきりしていたのですが、要はミニツアーとしての勝負に挑む意識は全く欠けていました。 アメリカに着き次第、1〜2週間、2〜3のゴルフスクールに入校し、一つの目的を達成し、後半ミニツアーに参加するといった様な時間の計画が必要でした。
レッドベターゴルフアカデミーの入校は、いい体験になりました。 インストラクター(女性)の熱心さが印象に残りました。 この受ける側の立場として教え方があるのと同様、習い方(素直に受け入れる)もあるんだということ。 生徒がそう感じるような接し方を今後勉強していきたいと思いました。
ただ環境の違いだけはどうしょうもないと思ったのは、我々の室内打撃中心のスクールに比べ、ゴルフ場での芝の上からのレッスンです。 ゴルフスクールは、継続させる事が大切です。 飽きさせない様にゴルフ場でのコースレッスン会、同伴ラウンド、コンペ等、充実させていくつもりです。
最後に、大東さん御世話様でした。森田プロをはじめ、研修生の皆さん、頑張ってください。 私は元来食事が不規則で、ツアー参加中、3週間風邪をひき、非常に苦しい思いをしました。 帰国後、20余年取ったことのない朝食を今後毎日とり、頭を充分つかったゴルフに挑戦するつもりです。 又、会える日を楽しみにしています。