新連載(41)
アイアンは構えを間違えると飛距離が変わらなくなる

ボールはセンター
グリップは左股関節前に

5番アイアンを使っても6番アイアンと距離がほとんど変わらないという人がいます。これは5番アイアンのロフトを開き気味に構えているためです。
ロフトとはクラブフェースの傾斜角度のことでクラブの番号が少なくなればロフト角も少なくなります。1番アイアンの標準的なロフトは15度で、以下クラブの番号が多くなるにしたがってアイアンのロフトは4度ずつ増えていきます。
ロフトによってショットの高さが変わり、クラブの番手が少なくなればロフトが立ってボールは飛ぶように作られているのですが、一般にロフトを開き気味に構える傾向が見られます。ドライバーやフェアウエーウッドと違ってアイアンはロフト通りに構えるとクラブヘッドよりグリップエンドのほうがボール1、2個分前に出るように作られています。
それをウッドと同じように正面から見た場合、クラブヘッドの真上にグリップエンドがくるように構えている人が多く、これではロフトを開いて(寝かせて)構えていることになるので5番アイアンで打っても6番アイアンとほとんど変わらない飛距離になります。
ボールをスタンスの真ん中に置き、グリップエンドを左太ももの内側の前に構えればクラブヘッドより手の方が前(目標方向)に出るので、これでロフト通りに構えたこととなり、これならそのクラブに備わったロフト通りの飛距離が出ます。ボールをスタンスの真ん中に置いてグリップエンドを左の股関節に向けて構えてください。

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