第42回:自分にできることにベストを尽くしそれ以外は流れに任せる

間内のコンペでも、シリアスなトーナメントでも、ゴルフというゲームは必ずだれかと一緒にラウンドする。一緒に回った相手でスコアが変わることがあるし、そのラウンドが楽しいものになるかつまらないものになるかも相手次第である。

 マッチプレーにおいては、戦う相手が目の前にいるし、ストロークプレーでは同伴競技者とともに、ほかの組のプレーヤーの動きも気になる。プレーヤーは常に他のプレーヤーの動きを気にしながらプレーすることを余儀なくされる。

 「一緒に回ると相手のスコアが気になる。自分のプレーに集中しなきゃと思うのだが、なかなかプレーに集中できない」

 こうしたジレンマは、ゴルファーならだれしも経験することだろう。
 これは、ゴルフの哲学になつてくることだが、ゴルフゲームは、自分と自分自身とゴルフコースとの闘いなのだ。他人のプレーに関しては、何もできない。

 彼らが私を攻撃することも、私が彼らに対して攻撃することもできないのだ。彼らは私のボールを盗むこともできないし、私が彼らのボールを取ることもできない。防御もできない。できることは、自分のプレーにベストを尽くすことだけなのである。

 他のプレーヤーが素晴らしいプレーをしたのであれば、私を負かすかもしれない。ストロークプレーでは、自分がいかにいいプレーをしても、他のプレーヤーがさらによいプレーをして優勝をさらっていくこともある。しかし、自分でしなければならないことは、自分のべストを尽くすことなのだ。

 私は、ゴルフの哲学を多くのプレーヤーに教えてきた。自分で自分を痛めてはだめだ。他のプレーヤーが、自分を負かすようにしなさい。自分にコントロールができる範囲のことにべストを尽くし、それ以外のことは流れに任せるのだ。

 もし、相手のプレーヤーに対してコントロールできることがあるのであれば、それは自分が自分との闘いに勝ち、ベストのプレーをすることによって、初めて相手を負かすことができるのだ。

 相手がもし、私に対しで注意を向けてきたのなら、それは私が勝つたことになるのだ。自分のプレーに集中することである。