第40回:選手の内面が分かるルーテロ流卜ーナメント観戦術

週はトーナメント観戦について私なりのアドバイスをしてみたい。

まず最初に自分自身に問うてほしいことは、観客として行くのか、ゴルフのプレーの仕方の何かを学ぼうとしているのかということだ。

 もし、私が自分のゴルフプレーの何かの参考にしたいと思って、トーナメント観戦に行くのであれば、自分と同じ体形のプレーヤ-につく。自分の目指しているスイングをしているプレーヤーをフォローする。そして朝早くから行き、プレーの前にどんな練習をするのかを見るのだ。

 パッティングが最初なのか、バンカーショットなのか、チップショットか、練習場にはそれから行くのか、その後また、パッティンググリーンに戻るのか。何球ボールを打つのか。何番からスタートするのか。ウェッジからか、ドライバーからか。ウェッジは何球打ち、ドライバーでは何球打つのか。練習場のどの場所で打つのか。右端か、左端か、真ん中か。ボーールは、クラブを換えるまで何球ずつ打つのか。どのように時間を使うのか。

 また、どれくらい前に1番ティに来るかを見る。 駆け足でティに行くのか、ゆったりと臨むのか。ティタイムのどれくらい前に、当日のパートナーと顔合わせをしてあいさつを交わすのか。どれぐらいの素振りをするのか。

 また4日間連続で、同じプレーヤーにつくことを勧める。なぜなら、いつもいいショットをしているとは限らないからだ。ミスショットのときどんな反応を示すかを見る。腹を立てているか、何の反応も示さないか。スーパ-ショットを見て興奮するだけではなく、ときには林の中からどんな反応をするかを観察する。ティショットでは、ドライバーばかり使うのか、どこで3番ウッドを使うのか。最初のティショットを2回ミスしたら、それからどうするめか。3番ウッドに換えるのか。

 そして、プレーが終了して、練習場でドライバーを練習するのか。ウェッジからスタートするのか。
プレーヤーのムードにも注意を向けよう。プレーヤーのルーチンにも注目してほしい。彼がいいルーチンを持っていれば、簡単に分かる。

 4番アイアンは、いつも力強く打っているのかどうか。フェアウエーを何ホールとらえ、何ホールパーオンしたか。2メートルのパターをすべて決めたのか、2メートルのパットを、今日いくつ外したのか。それなのにスコアは68。私だったら、そんなことを観察する。