第26回:ハザードを意識したとたん、そこがターゲットになる

ールの左サイドにOBがあるとボールを引っかけたり、グリーンの向こうがOBだとバンカーでホームランしてしまったり、池があると魅せられたようにそこに打ち込んでしまったり、行ってはいけない方向に不思議とボールが飛んでいってしまうことが多いのはなぜだろうか?

 まず皆さんは、マインド(心)はターゲット(目標)に反応する、ということを理解する必要がある。マインドはもともとターゲットに反応するように機能されているのだ。そしてマインドは、否定形を理解しない。すなわち「池に打ってはいけない」と、「池に打ちなさい」の違いが分からないのだ。マインドはただ単に、頭の中に池のイメージを描くだけなのである。だから、「池に打つな」と命令するのであれば、「グリーンに打つな」といったほうが、いくらかましなのである。なぜなら、少なくともグリーンのイメージが頭に描かれるからだ。

 だが、「池に打つな」といえば、頭の中でば池がターゲットとしてイメージされてしまうのだ。このようにマインドは、否定形を認識しない構造になっているのだ。頭の中では、言葉が最終的にピクチャー(映像)へと変わる。「池に打つな」と命令したことが、マインドでは池がターゲットだと思うわけだ。そして実際にボールが池に入ってしまえば腹が立ち、怒る。最終的にマインドは混乱してしまう。

 マインド自身は、池がターゲットだと思って、実際にボールが池に飛んでいったにもかかわらず怒っているのだから、「何か間違ったことをしたのか?」と、混乱してしまうのだ。それを何回も繰り返していると、ますます訳が分からなくなって、だんだん思っていることと反対の結果になっていってしまうのである。

 マインドは、ターゲットに対して反応するものであるから、ターゲットをしっかり認識しなければならない。つまり、「池に入れてはいけない」ではなく、「フェアウエーに打つ」あるいは「グリーンに乗せる」とタ-ゲットを設定しなければいけないのだ。ボールを打ちたい(打たなければいけない)ところにターゲットを設定し、その他のハザードを気にしない習慣を日ごろの練習で身につけておかなければならない。逆にいえば、ターゲットに集中することができれば、ハザードなどまったく目には入らないのだ。