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「タイガー・ウッズのティーチングプロ、ブッチ・ハーモンはじめピーター・コスティス、デビット・レッドベターなどプロを教えるプロや心理学の権威であるボブ・ルーテロ博士など、ツアープロをサポートするあらゆる分野の専門家と親交のあるJPGAインストラクターの大東将啓プロ(東香里ゴルフセンター)。

USPGAティーチング&コーチングサミットなどで、彼らとの長年の親交から学びとったゴルフのエキス。 それらを技術偏重ではなく広範囲な視点から語ってもらった。 考え方、レッスンの受け方、技術書の読み方。 なるほどと納得するものがあるはずだ。 目から鱗が落ちて、新たな進歩が期待できる。」

POINT9

ハンガーを使って、手首と腕の正しい動きをマスターする

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[インパクトでの両脇の絞めを体感する]
 両脇のハンガーを挟んで素振りを繰り返す。 多少窮屈だが、これによって両脇を絞める感覚が養われる。 プロの中には、バックスイングで右脇を大きく開ける人もいるが、インパクトでは必ず閉じている。 アマチュアはバック、ダウンとも閉じているほうが大きなけがにならない。

ウォーリー・アームストロングの理論は、「スイングは円、サークルである」というものだ。 多くのプレーヤーはスイングを直線としてイメージしやすい。 真っすぐに引いて、真っすぐに出そうとする。 だが実際のスイングは線ではなく面であるということを強調する。

アドレスの状態から、手や腕を使わずにクラブを上げ、体の回転でクラブを下ろすことができれば、結果として、インサイドインのスイング軌道になる。 軌道が原因でスライスに悩む人にとっては、完璧に矯正されることになる。 それを習得するために、小道具としてフラフープを使うことを前回説明した。 今回は、フラフープの面をなぞるスイングができたとして、真っすぐにしかも飛ばすことのできる腕の動きを、ハンガーを使ってマスターしよう。

真っすぐにボールを飛ばすには、フェースをボールに直角に当て、当てるスピードを速めることだ。 腕を速く振ったり、体の回転スピードを速めるといったことがあげられる。 今回はそれらの手助けともいえる、正しい手首と腕の動きということになる。 つまり正しいコックの習得と脇が開くことの矯正だ。

ハンガーを利用するといっても、コックの習得と脇が開くことを直すためのものとでは、その使い方は違ってくる。 具体的にどのようにするかは、写真の説明に委ねるが、ハンガー利用によって得られるメリットは、アドレスからバックスイング、ダウンスイングでの手首と腕の動きを正しくマスターできることだ。

誤ったコックや不自然なコックをしている人、インパクトで左脇が開いてせっかくのスイングパワーを逃している人は大変多い。 こんな人は練習場で実際にボールを打つ前にほんの一時、強ばった体をほぐすつもりで試してみてほしい。 もちろん1回や2回の挑戦でどうなるというものではない。 「継続こそ力なり」で、できれば自宅でも毎日ほんの少し時間を割いて試みることだ。

両腕にハンガーを挟んだままのイメージスイングは、実際のラウンドでランニングアプローチに生かすことができる。 トップしたりダフったりといったミスはほとんど解消することができるだろう。

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[正しいコックを習得する]
 ズボンをかける部分をクラブのグリップと一緒に握り、ハンガーがヘッドのリーディングエッジと平行になるように構える。 普段のスイングをして、バックスイングでハンガーが極端に左腕や右腕に当たらなけらばよいが、強く当たるようではヘッドの向きが狂ったコックとなり、スライスや引っかけの原因ともなる。 バックスイングでは、左腕に触れる程度。ダウンでは右腕に触れる程度がよいだろう。

 

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