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「タイガー・ウッズのティーチングプロ、ブッチ・ハーモンはじめピーター・コスティス、デビット・レッドベターなどプロを教えるプロや心理学の権威であるボブ・ルーテロ博士など、ツアープロをサポートするあらゆる分野の専門家と親交のあるJPGAインストラクターの大東将啓プロ(東香里ゴルフセンター)。

USPGAティーチング&コーチングサミットなどで、彼らとの長年の親交から学びとったゴルフのエキス。 それらを技術偏重ではなく広範囲な視点から語ってもらった。 考え方、レッスンの受け方、技術書の読み方。 なるほどと納得するものがあるはずだ。 目から鱗が落ちて、新たな進歩が期待できる。 今回はスイングを分解して、潜在意識に植えつける」

POINT5

スイングを分解して、潜在意識に植えつける

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@自然に立ったとき、手の甲の向きは人によってまちまちだ。
Aクラブは、左手甲の自然な向きを保ったまま、フェースが飛球線に対して直角になるようにセットして左手で握る。
B右手が左手に沿って、添えるように握る。 こうしてできあがった握り方が、その人にとってのスクエアーと呼ばれるものだ。

 

クラブを握るという、ごく初歩的なことをチェックしてみよう。 これまでなら、オーバーラッピングとかスクエアーグリップなどと教えられるのが普通だ。 だがそんなことをチェックしろというのではない。 普通の体型に適した、自然な握りをしている稼働かということなのだ。

人の腕というのは、力を入れずにだらーんと下に垂らした時、手の甲はすべての人が同じ方向に向くとは限らない。 ある人は極端な言い方をすれば真正面を向くかもしれないし、体の側面と平行になる人もいるだろう。 普通は斜め前を指すものだが、その度合いは千差万別。 そんな個々の体型を無視して、左手の甲は飛球線に対して直角になるようにクラブを握らなければならないと教えられる。 このためにインパクトでフェースが直角に入りづらく、方向にばらつきが出たり、パワーロスを引き起こすこととなる。 重要なのは自然に立ったときに左手の向きにある。

そこでクラブの握り方だが、この左手甲の向きを変えずにクラブのフェースが飛球線に対して直角になるように握る。 これがもっとも自然な握り方であって、無理のない機能的な握り方なのだ。 もちろんそれがその人にとっては、スクエアーなものとなる。 この握り方を基準に、グリップをかぶせるとか開くとかいった微調整が可能になるのだ。

セットアップについては既に説明したとおり、どこにも力みの入っていないバランスの取れた立ち方を心掛けることに尽きる。 ボールを打つという行為で重要なことは、無理を避けて自分のリズムとタイミングで打つことだと説明した。 その方法として、練習場ではボールを打つよりもゴムのティーを連続して打つことを覚えてほしいと言った。

その前に、ボールを正確にかつ遠くに飛ばすための方法として、自分のスイングの形を意識しながら、潜在意識に植えつけることも大事なことだ。 つまりスイングのひとこまひとこまひとこまを分解して、スローモーションでゆっくり体に覚え込ますイメージトレーニングだ。 実際にやってみると地味で味気ないもの。 ところが1週間2週間と繰り返し、体が覚えてくると意外なほど効果を発揮するものだ。 日々のちょっとした時間を利用して、試してみることをぜひお勧めしたい。 その方法は決して難しいものではない。 自分の理想とするスイングを、アドレス、バックスイング、トップ、ダウン、インパクト、フォロー、フィニッシュと分解し、ストップモーションよろしく繰り返して覚え込むようにするだけのことだ。

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自分のスイングを意識し、分解して、ひとこまひとこまを潜在意識に植えつける。 地味な作業だが、続けることによって確実にミート率はよくなってくる。

 

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