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「タイガー・ウッズのティーチングプロ、ブッチ・ハーモンはじめピーター・コスティス、デビット・レッドベターなどプロを教えるプロや心理学の権威であるボブ・ルーテロ博士など、ツアープロをサポートするあらゆる分野の専門家と親交のあるJPGAインストラクターの大東将啓プロ(東香里ゴルフセンター)。

USPGAティーチング&コーチングサミットなどで、彼らとの長年の親交から学びとったゴルフのエキス。 それらを技術偏重ではなく広範囲な視点から語ってもらった。 考え方、レッスンの受け方、技術書の読み方。 なるほどと納得するものがあるはずだ。 目から鱗が落ちて、新たな進歩が期待できる。 今回はクラブを持たずにいつでもできる、スイングの形づくりのPart2。」

POINT3

スイングを形で覚える Part2

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スイング全体の流れを見たとき、重要になるのが下半身と上半身のシンクロナイズ、すなわち調和の取れた動きなのだ。

 

前回は構えから下半身の動き、腰の動きを説明した。 腰の動きに対してバックスイングは左手の親指で左腰を、ダウンスイングでは右手の親指で右腰を押すという援助動作があった。 そして体重を右、左と移動させ、腰を水平にリズミカルにひねってやる事だった。 今回は上半身の動きを見てみよう。 この時点では腕の動きを気にする必要はなく、肩のひねりと下半身の流れをマスターしてほしい。 背筋が伸びて、軸を中心に体が回転するイメージをもつこと。 実際の動きは、バックスイングで左肩が視野に入るまで、両肩をゆっくりと水平に回してやることだ。

体のひねりがマスターできリズミカルに動くようになれば、腕の振りが入ってくる。 ここでは両手の感覚を一点にして、スムーズな振りを心掛けよう。 そのためには、本を持っての素振りもよいし、ベン・ホーガンがいうように、ガラス面を振るイメージも、一つの方法だ。 チェックポイントはトップでのグリップの位置。 肩と顔の間、右耳の横ぐらいにあるのがよいだろう。 ダウンスイングでは腕をリラックスさせたまま、右腰のひねり戻しだけによって、自然に腕が振れるようにすることだ。

リズムとスムーズ感。 これがスイングには要求され、飛ばしの秘訣でもある。 飛ばすためには、体の柔軟性も侮れない。 腕、特に手首の動く範囲の広さ、それを覚えるには右手で左手首を握ったままで腕を上げ、トップの形を作る。 このままの状態で15秒ほど止めていると、腰の回りが突っ張ってくる。 これを1日3回、3週間も続ければ、無理なく自然に柔軟性が身につくと、ストレッチのボブ・アンダーソン。 トップでの腕の位置、柔軟性の獲得と二兎を一度で捕まえることができる練習だ。

ここまでくれば、クラブを逆さに持ってヘッドスピードを上げる練習に挑戦しよう。 左手だけで振る方法、右手だけ、両手で振る方法がある。 中でも、右手を腰にあてがっての左手一本の素振りは、スイングそのものよりも音を聞く練習に効果がある。 インパクトからフォローにかけてビューと鋭い音を出す。 これが理想的で、グリップが強いと、ヘッドが走らず音も出ない。 グリップの握る力加減を知るにも効果的である。

 

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肩を回そうという意識が強いと、右腰が引けて腰が回りすぎるといったことがある(写真@)。 両足には根っこが生えているとイメージし、腰を我慢して回さず、肩だけを回すようにバックスイングをする。 それでも腰には45度くらいのひねりができている(写真A)。 クラブを逆さに持ってヘッドスピードを上げる練習。 体から遠くをクラブが走ったり、腕の関節に力が入っていると、ビューという鋭い音は出ない。 この音こそ、ヘッドの走る音なのだ。 ましてやグリップが強く握られているとヘッドは走ってこない。

 

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