ohigashi.gif (5531 バイト)

「タイガー・ウッズのティーチングプロ、ブッチ・ハーモンはじめピーター・コスティス、デビット・レッドベターなどプロを教えるプロや心理学の権威であるボブ・ルーテロ博士など、ツアープロをサポートするあらゆる分野の専門家と親交のあるJPGAインストラクターの大東将啓プロ(東香里ゴルフセンター)。

USPGAティーチング&コーチングサミットなどで、彼らとの長年の親交から学びとったゴルフのエキス。 それらを技術偏重ではなく広範囲な視点から語ってもらった。 考え方、レッスンの受け方、技術書の読み方。 なるほどと納得するものがあるはずだ。 目から鱗が落ちて、新たな進歩が期待できる。 今回はクラブを持たずにいつでもできる、スイングの形づくりに挑んでみよう。」

POINT2

スイングを形で覚える

構え

lesson2-01.jpg (4374 バイト)lesson2-02.jpg (3734 バイト) 前傾姿勢から両腕をだらっとさせて、お腹と腕との間のふところに余裕を持たせ、腕が動きやすい構えをつくる。 この姿勢でグリップすると、右腕が被ってくる(写真@)ので、右肩を少し引いて、右腕の折れかがみが上に来るように意識する(A)。

 

スイングをマスターするとき、いきなりクラブを手にして振ってみるか、それともクラブを持たずに、スイング全体の流れを形として覚えこむか。 これはどちらがどうとは言えないことだ。 ただ多くのティーチングプロは、「スイングでいじれる部分は構えとトップオブスイング、そしてフィニッシュしかない。 わずか数秒の動きの中で、動的な部分をいじれるものではない。」と言う。 

ブッチもレッドベターも、彼らの取り入れている方法はクラブを持たない形だけのスイングマスター法なのだ。

まずバランスの取れた立ち方が基本となる。 これは前回説明したので省くが、レッドベターはしっかりした前傾姿勢をとることを指摘する。 そして手を体の前でだらっとさせて、お腹と腕との間のふところに余裕を持たせる。 この中でクラブを振るようにするわけだ。 そのためには上体が突っ立っていたのでは上手くいかない。 だから前傾姿勢が大切なのだ。 ゴルフのスイングは、体を回して腕を振るもの。 腕をフリーにふるには、ふところのある振りやすい構えが必要というわけである。

前傾ができれば、グリップをして構えてみる。 両腕をだらっとさせてグリップすると当然右手が左手の上にくる。 つまり右肩が前にきて、右腕が被るようになる。 これでは両肩の線は目標方向より右を向くことになり、アウトサイドからのカット打ちになりやすい。 そこでクリップすれば右肩を少し引いてスクエアになるよう修正することが必要となる。 左腕の折れかがみが少し上にきていることをチェックするようにすればよい。

次に体の動きを覚えよう。 両手の親指を後ろの腰にあてがい、構えの姿勢をとる。 腕の動きは後ろ回しにして、下半身動きから入るのがベストなのだ。 バックスイングでは左肩をゆっくり回し、回りきったところから右腰を切って体を回し、両肩の線がターゲットに対して直角になるまで回すようにしてやる。 体が回りきったときには、左足に全体重が乗っているように意識する。 つまり体重移動を心掛けたシャドースイングだ。

右腰が素早く切れて、体重が左足に乗ったフィニッシュになれば、タイガー・ウッズのような速いスイングも夢ではない。

 

体の動きをマスターする
lesson2-0310.jpg (30866 バイト)

両手の親指を腰にあてがい、最初はゆっくりと右、左、右、左と体を回し、徐々にスピードを速めてリズム感をだす(B〜D)。
このときの注意点は体重移動だ。 トップで体重が左に残っていたり(E)、フィニッシュで右に残っている(F)ことのないように意識する。 頭は少々動いても、スタンスの幅内ならかまわない。 フィニッシュではむしろ左足の上にくるくらいのほうが、体重移動の出来た証しなのだ(D)。
慣れてくれば、タオルの先を丸めて振ってみよう。 タオルが一本の棒のように動くようになれば、スイングをマスター出来たことになる(G〜I)。

 

HOMEイラスト集メニューへ戻る