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「タイガー・ウッズのティーチングプロ、ブッチ・ハーモンはじめピーター・コスティス、デビット・レッドベターなどプロを教えるプロや心理学の権威であるボブ・ルーテロ博士など、ツアープロをサポートするあらゆる分野の専門家と親交のあるJPGAインストラクターの大東将啓プロ(東香里ゴルフセンター)。

USPGAティーチング&コーチングサミットなどで、彼らとの長年の親交から学びとったゴルフのエキス。 それらを技術偏重ではなく広範囲な視点から語ってもらった。 考え方、レッスンの受け方、技術書の読み方。 なるほどと納得するものがあるはずだ。 目から鱗が落ちて、新たな進歩が期待できる。」

POINT11

小道具を使ってスライス矯正
スイング軌道をインサイドインにする

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以前、フラフープを使ってスイング面のイメージを勉強した。 スイング面が飛球線と平行になり、面に沿ってクラブが降りてくれば、スイング軌道は意識しなくても、インサイドインになってくる。 これこそが、スライスの出にくい軌道なのだ。

小道具を使うことによってスイングのイメージをつかんだり、スイング上の欠点を矯正する方法をここ数回にわたって説明している。

今回はアマチュアの多くが苦しんでいるスライスをテーマに、小道具を使ってのスライス撲滅を見てみよう。

スライスと一口に言ってもクラブの握り方や構えによるもの、体の開きすぎなどによるスイング軌道からくるもの、軸のぶれなどに起因するアンバランスなスイングによるものなど、その原因はいろいろだ。 しかもそれらの原因が複雑に絡み合って、結果としてスライスになる場合が多い。 だが、あまたある原因の中でも、とくにスライス撲滅のために注意しなければならないポイントはある。 つまりスライスを出にくくするためのポイントだ。

上級者などがたまに出すスライスは、ちょっとしたタイミングのずれによるものが多い。 しかし初心者やアベレージクラスのスライスは、スイングそのものに起因する場合が多い。 スイングそのもの、とくにその軌道がスライスの出やすいものになっているということだ。

上級者とアベレージクラスのスイング上の違い。 それはスイング軌道の違いといえる。 上級者はインサイドインの軌道を常としているのに、アベレージクラスはアウトサイドインが多いということだ。 軌道がアウトサイドインになれば、インパクトでクラブはカット気味に入ってきて、ヘッドは当然開いてくる。 ヘッドが開いてインパクトを迎えると、ボールに与えられる回転は右から左へのスライス回転になってしまう。 アウトサイドインの軌道が身についてしまった人は、スライスを直そうとして、ヘッドの入斜角をスクエアーに入れようと手首に頼る。 結果、タイミングのとりにくいスイングとなり、スイングそのものが複雑化する。 そして飛ばない、曲がるといったことの繰り返しになってしまう。

スライスを出さないためにまずやらねばならないことは、スイング軌道をインサイドインに修正することだ。 軌道がインサイドインになってからのスライスは、部分的な原因によるものが多く、直しやすい。 スライス撲滅のためのポイント。 それはスイング軌道をインサイドインにすることなのだ。

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ボールの前に障害物(写真では段ボール箱)を置いてクラブを振ってみる。 障害物に当たらず、クラブを振り抜くことができれば、軌道はインサイドインになっていると判断してもよい。 軌道がアウトサイドインになると、箱を打ちつけることになる。
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スライス矯正のために正しい右足の蹴り込みを、サッカーボールを使って体得する。 アドレスでサッカーボールを右足かかとの外側に置いて構える。 そのまま普段のスイングをして、ボールが転ばなければスイング軌道はインサイドインをたどっている。 右足も内側に蹴り込まれスライスにはなりにくいスイングと判断できる。 アウトサイドインの軌道でスライスになる人は、ダウンスイングに入った途端、右足の親指を中心に右足が外側に向かって動き、かかとでボールを蹴るような格好になってしまう。

 

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