一人でやれるコンペ必勝法第57


●バランスチェックドリル

パートナーに対面してもらい、押したり引いたりしてバランスチェック。
トップで左足を上げる(充分に右に体重を乗せる)。
フィニッシュ主で右足をトントントン(左足1本で立てるぐらい)。
バランスの良いスイングを形成する。
色々なグリップを練習することによりフィーリングを体感する。

練習場で良いショットをしていてもコースではなかなか思うようにいかないケースがある。

その一つがコースの地形が関係している。日本のゴルフコースは山岳エリアにある場合が多く、斜面を切り開いて作られてきた。従ってティーショット以外は、練習場の打席のような平坦な地形を望めない。練習場でナイスショットが出て、コースで同じように出来ないのは、波がなく足のつくプールで泳げて、海でおぼれているようなもの。本来の目的は実際のプレーが出来るようになるためにもかかわらず、練習のための練習で終わってしまうことが多い。ゴルフは自然の中で自分のパーフォーマンスを調和させるゲーム。

従って「ゴルフショットが先にありき」ではなくライの状態、スタンスの地形、風等々によってそれに合うゴルフゲームが要求される。ゴルフショットについて言えば、いつでも100%の力でスイングをすれば、斜面の時は当然バランスを崩してしまう。すなわちバランスの悪いスイングであれば、斜面からのショットや風の強い時などに対応することが出来ない。そこでバランスチェックドリルが有効となる。どんな状況のショットでも、第一に大切なことはバランスの保たれたスイングをすることだ。  

ちょうど平均台上のパーフォーマンスのように、体の重心点(臍下丹田)がいつでも平均台の上にあれば良いが、一端ずれてしまうとバランスを崩してしまう。 まずアドレスのバランスチェックを行う。パートナーに両肩を前から押してもらったり、引いた時にぐらつかないのようにする。安定したゴルフスイングのためには、どっしりとした土台が前提となる。つぎはトップオブスイングでも、同様のチェックを行う。オーバースイングになれば余計な体の動きがあり、バランスの崩れたスイングになりやすい。特にシャフトが地面と平行以上になればダウンスイングでスイングプレーンに戻す余分な動きが必要となりバランスを崩すケースがある。最後はフィニッシュ。左足1本で立ち、右足つま先で「トントントン」と地面をかるくたたけるようにしよう。

大東将啓(日本プロゴルフ協会A級インストラクター)

(続)