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●片手スイングドリル 左右の腕の動きと働き別々に再認識
●左手1本、右手1本で別々にスイングする。
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よくゴルファーから聞かれるのは、「スイングは右手で振るのか、左手で振るのか?」と言う質問だ。 一昔前まで、ゴルフスイングは左手や左サイドのリードで打つものとされていた。だがニック・プライスがメジャー優勝をしたころから、右手で打つというスイング理論が流行った。 しかし実際は、個人個人によってスイング中の意識の持ち方が違うので一概に言えない。当然ゴルフスイングは両手で行うものであって、どちらかの手だけで行うものではない。また両手の働きが調和して、はじめて良いショットが可能となる。 その意味で、前回の2クラブスイングは両手のコーディネーションを高めるための練習に最適だ。 そして今回の片手スイングは、左右の腕の動きと働きを別々に再確認し、それを習得するための練習である。ちょうど飛行機で片肺飛行するようなもの。通常では行わないが、個別の働きを知る上で、最適の練習となる。 まず左手1本で短めにゴルフクラブを持ち、スリークオーターの素振りを行う。その時、右手は伸ばした状態で右足太ももに添えておく。右手が利き腕の人には、左手1本でクラブをコントロールしてスイングすることは、並大抵のことではない。 ましてや片手スイングでボールを打つとなるとままならない。例えば、いつもと反対の手で字を書いたり、お箸を使ってみるのと同じことが起こる。いつものスムースな動きが出来ない。 ゴルフスイングの場合は両手で行うものであるのでが、片手単体でトレーニングをすることにより感覚を高められ、運動能力も高めることができる。 特にゴルフスイングでの前腕の回転運動は、日常生活のなかでの動きと違うので、この片手スイングの反復練習が効果的である。ある程度スムーズな素振りが出来るようになった時点で、片手で実際にボールを打つ練習も行う。両手で打ったときの半分の距離も飛ばないことに気が付くであろう。それ以上に片手の場合は、打ち急ぎが出来ないので、自ずからゆったりとしたスイングにならざるおえない。利き腕の片手スイングは、このゆったりとしたスイングリズム習得に効果的だ。 |
大東将啓(日本プロゴルフ協会A級インストラクター)
(続)