一人でやれるコンペ必勝法第42話


●いろいろなライを体験しよう コースマネージメント(セカンドショット)

6インチプレーの練習はダメ

 「ボールはあるがままの状態でプレー」するのがゴルフの原則だ。ティショットを打った 後はグリーンに乗るまで、ボールをさわることが出来ない。

 ゴルファーの中には、6インチ プレーで、いつもライの良い状態からのショットに慣れてしまっている人がいる。しかし である。フェアウエーのボール、ディボット、ラフ、ベア―グラウンド等により要求され るショットも変わってくる。ラフの場合でも、冬場のほとんど影響がないものから、粘り 強くクラブにまとわりつくベントグラス、雨で水を含んだ状態、逆目、順目によっても状況が変わってくる。

 一般的なショットのようにボールをクリーンにヒットできないのがラ フの厄介なところ。ショートアイアンからミドルアイアンにかけて、セミラフから打つと、 クラブヘッドとボールの間に芝生が入いり、スピン量の少ないフライヤーとなり通常より も距離が出てしまったり、転がってグリーンオーバーとなる事がある。

 あるいはヘビーラ フでは、ヘッドスピーが殺され距離が落ち、手前のバンカーに入ってしまう場合もある。 またクラブヘッドのネック部分に芝生が絡まり、フェースがかぶさってしまってフックす ることもある。それ以上に深いラフの場合、ショートアイアンでしか脱出できない。

 そんなこんなも、日頃から6インチプレーでボールをさわってしまっては、練習にならない。 またフェアウエーをキープする重要性も認識で出来なくなってしまう。とりあえずノータッチで、色々なライからのショットを体験してみることだ。

 斜面からのショットについても同様に、ゴルフコースで体験するしかない。前上がりではクラブを短めに持ち、ボールがフックしやすいので、目標の右を狙う。前下がりでは膝を深めに折り、スライスする分だけ左を狙う。左上がりや左下がりの場合は、斜面に逆らわずに振りぬくことがポイントだ。基本的に斜面からのショットは、下半身を安定させバランスを崩さない8分目のスイングを心掛ける。

大東将啓(日本プロゴルフ協会A級インストラクター)

(続)