一人でやれるコンペ必勝法第39話


●メンタル面の練習ふやす(ゴルフはシンプルに考えよう)

想像力をフルに活用
常に目標決めて打つ

 いったい、ゴルフゲームにおいてメンタル面はどれくらいを占めているのだろうか。私は最低でも50%以上はメンタル面が関与していると思っている。にもかかわらず多くのゴルファーは技術面の向上ばかりに気を取られすぎているが、技術とメンタルの両者が調和することでゴルファーの最大の実力が発揮されることはあきらかだ。しかし練習場で、ましてやゴルフ場でスイングの形だけを気にして練習しているプレーヤーが多いのには驚かされる。

 トム・カイト、ニック・プライス、パット・ブラットリー等多くのツアープロをサポートしている世界有数のスポーツ心理学者のボブ・ルーテロ博士は「スイングの練習時にもメンタル面のトレーニングをすることが大切だ」と言っている。

 すなわち練習場でのショットを試合で使うためには、その時にかかるプレッシャー等のメンタル面を練習することが必要となる。

 練習場で打つ目の前の1球が、試合で優勝のかかったショットと思いこんで、自分にプレッシャーをかけた状態を作り上げて打つことが出来るであろうか。現状は、目標も取らずに思うままに任せて練習しているプレーヤーがほとんどだ。

 スイングの課題を練習しているのであれば良いのだが、練習の50%以上の時間をメンタル面のトレーニングに使うのだ。メンタル面の練習と言っても、なんら難しいことではない。まず練習場での打球を試合でのショットと思い、同じように行う。自分自身のイマジネーションをフル活用して思い込むことが出来るかがポイントとなる。

 ターゲット(目標)をしっかりと決め、そこにボールを運ぶことに集中する。そのターゲットも毎回代えていく。頭の中ではスイングを考えないで、シンプルにターゲット(目標)に集中するとのことだ。「ゴルフをシンプルに考える」 ルーテロ博士がトッププレーヤーに課している最大の課題だそうだ。

大東将啓(日本プロゴルフ協会A級インストラクター)

(続)