一人でやれるコンペ必勝法第31話


●小道具を多用しよう ”(その5:ティーペッグ)”


安定性を高める3つの効用

 ゴルフバックの中には誰でもティーを入れている。このティーが意外と使い勝手の良い練習道具となる。

 まずこのティーをグリップエンドに刺す。これによりクラブシャフトの グリップエンドがどこを向いているかが鮮明となる。ダウンスイングでグリップが腰の位置に来たときにティーがボールを刺すのが理想的だが、いわゆるためのないスイングの場合はそうならない。ダウンスイングでグリップエンドのティーをボールにぶつけるイメー ジを持つことにより、自然とスイングにためができるのでトライしてみよう。あるいはフォロースルーではグリップが腰の位置あたりに来たときに、グリップエンドのティーがボールのあった位置を指すのが理想的である。しかしカット打ちの場合は違う方向を指す。 そこでフォロースルーでグリップエンドのティーがボールのあった位置を指すイメージを持つことで、フェースの返りがスムーズになりスライスが治ることがある。ちょっとしたティーではあるが、イメージと意識の持ち方でスイングが見違えるものだ。

 第二はティーショットの練習。以前にも紹介したがボールなしで地面に立てたティーを打つことにより、ドライバーショットの打点の正確性を高めるものだ。フェースとソール面に残った跡で打点の位置とスイング軌道を知ることが出きる。この場合プラスチックではなく色付きのウッドティーを使用するほうが、クラブヘッドに跡が残りやすい。

 最後に練習グリーンでの活用だ。ティーを2本指して、仮想のカップに見たててパッティング練習をされることは常識である。4本を正方形に立ててその中にボールを置いてパ ッティングストロークを練習するのも効果的だ。パターヘッドとストロークの大きさとによってティーの間隔を変えて、ティーに当ることなくパッティングが行われるように練習をすればストロークの安定度が高まる。


大東将啓(日本プロゴルフ協会A級インストラクター)

(続)