一人でやれるコンペ必勝法第十話

アプローチショット  ”パタースイング”で安定度UP

フェース面クローズに
手首を使わず
”振り子”で

 ゴルフゲームで100ヤード以内のショットが65%を締めていることから、ショートゲームの重要性が解かる。しかし練習の65%をソートゲームに費やしているゴルファーは皆無だ。アマチュアゴルファーほど、練習の重点をショートゲームに置くべきだ。グリーン回から4打も5打もかかっていながら、練習場でドライバーやアイアンのフルショットの練習ばかりをしていたのでは、上達は望めない。

 まずグリーン回りから使用する2本のクラブ(ランニングとピッチング)を、徹底的に使い慣れること。練習場所は自宅の部屋やちょっとした広場でもどこでも良い。ボール扱いになれる事なくして、自信を持って実際のショットをすることは出来ない。

 その時に試して欲しいのが、パタースイングのアプローチショット。ピッチングや7番アイアンを使ってのアプローチショットを、パッティングと同じようにスイングをする。まず右手親指がシャフトを握るくらい短くグリップをし、ボールに近くスタンスを取り、パッティングのアドレスをする。この時クラブフェースのトウ部分が地面につき、ヒールが地面より浮いているために、フェースの面をターゲットよりもクローズに向けることを忘れないでおこう。ストロークはパッティングとまったく同じで、手首を使わない振り子のようなスイングを心掛ける。アプローチでの多くのミスは、安定していないストロークの為におこるトップやダブりなどだ。しかしパターでトップやダブル人は少ない。何故なれば、体を固定して腕をスイングするストロークをしているからだ。これをアプローチに使わない手はない。普通のアプローチスイングに比べて距離は落ちるが、グリーン回りからであればショットの安定度が抜群に高まり、スコア―アップは間違いない。一度お試しあれ。

大東将啓(日本プロゴルフ協会A級インストラクター)

10.

 

 

(続)