一人でやれるコンペ必勝法第九話

●フェース面をコントロールする方法  ハンガーを使ってチェック

グリップと一緒に握り
フェース方向を理解

ハンガーを使ってクラブフェースの正しい向きをチェック

 最近の超尺ドライバーであれば48インチも珍しくなくなってきた。クラブが長くなればなるほど、ヘッドスピードが上がるのは確かだが、打点の正確性とフェース面のコントロールが難しくなる。打点の正確さを高める練習は、以前に紹介したので、今回はフェース面をコントロールする方法を見ていこう。

 超尺クラブの多くは、フェースの向きが最初から左(クローズ)の状態で設計されていることが多い。これは長い分、振り遅れによってフェースが開きやすいから、最初からフェースを左に向けて相殺しているのだ。それでは、スイング中にクラブフェースの向きが、どのような方向であれば良いのか見ていこう。そのための道具としてハンガーを使う。ハンガーをグリップと一緒に握り、フェースの面と一致するようにする。こうする事により、40インチ以上先の小さな物よりも、手元にあるハンガーの方がより明確にフェースの向きを理解できるからだ。まずスタンスした時にハンガーは、目標に向いている。バックスイングでシャフトが地面と平行の時、ハンガーは正面を向いている。そしてトップでは斜め上の状態で、ハンガーの柄の部分が右肩を指す状態。ダウンスイングのシャフトが地面と平行の時、ハンガーの向きは正面。インパクトでは目標。フォローでシャフトが地面と平行の時は、正面を向く。そしてフィニッシュ時に斜めの状態で、柄の部分が左肩を指すのだ。

 これらを一連の動きの中でチェックしてみることだ。最初はスローモーションで繰り返しハンガーの向きをチェックしながらスイングをする。慣れていたら普通のスピードにもって行き、最終的にはボールを打つ。それをビデオでチェックすれば、ハンガーの向きを見ることにより簡単にフェース面をチェックできる。インパクトの時にフェースを合わせるのではなく、全体としてフェースの面の感覚を持つことにより安定した球筋となる。

大東将啓(日本プロゴルフ協会A級インストラクター)

(続)