新連載(57)
ロングパットはインサイドインの軌道になる

真っすぐスクエアにヘッドを動かすのがパットの基本だと言いましたが、距離が長くなってストロークが大きくなるとパターのヘッドはライン上をいつまでも真っすぐ(ストレート)というわけではありません。
パターのシャフトを垂直に構えているのなら振り子と同じように文字通り真っすぐストロークすることができます。長尺パターもグリップエンドを胸にあてがってストロークするので普通のパターよりは振り子に近い動きになります。
胸につけたグリップエンドを支点にしてストロークするのでロングパットでもかなり真っすぐな動きになります。

けれども普通のパターはシャフトが傾いているのでロングパットになると緩やかな円軌道になります。距離が長くなってヘッドの動きが大きくなればテークバックはライン上を真っすぐストレートではなく多少内側に上がり、フェースもスクエア(ラインに対し直角)ではなくいくぶん右を向きます。これはフォロースルーでも同じで、パターのヘッドは多少ラインの内側を通り、フェースはやや左を向きます。
10メートル以上もある長いパットを文字通り真っすぐスクエアにテークバックしようとすると実際は外に上がり、なおかつフェースは閉じて上がります。
閉じたまま戻せばフェースがかぶって当たるのでボールは左に引っかかります。ロングパットのフォロースルーをいつまでも真っすぐスクエアに出そうとするとフェースが開いて当たるのでボールは右に出ていきます。

無理に真っすぐ動かそうとするとフェースの向きが狂う


トップページへ