新連載(55)
スタート前のパット練習はボール1個で

スタート前のパッティングの練習はロングパットから始めましょう。これはグリーンの速さをつかむことが第一の目的です。
パットの練習といえば3個のボールを同じところから打っている人が多いと思います。しかしスタート前の練習としてはこれはあまりよい方法とはいえません。
3個のボールでやると1球目は弱かったから次はもう少し強めに打とうと、結果に対して前の感覚を修正する練習をしていることになります。そして同じところから3球も打てばだいたい距離感も合ってくるしラインだって分かります。
ところがコースに出たら1球しか打つことができません。みんな一発勝負ですから距離感もラインも修正が利きません。


だからスタート前のパッティング練習は1個のボールでやった方がよいのです。
それも打つたびに場所も距離も変えて、コースでパットをするようなつもりで実戦に即した練習をするのです。
そしてグリーンの速さとボールの切れ(曲がり具合)をチェックするわけですが、同じ5メートルでも上りと下りでは距離が違って見えることをご存じでしょうか。同じ距離でも上りの方は近く見えて、下りは遠くに見えるということを頭に入れておいてください。
上りが打ち切れずによくショートするのは単に上がっているというだけでなけく、実際より近くに見えるためでもあるのです。下りは逆に遠くに見えるために速いと分かっていても打ってしまって予想以上にオーバーするのです。そのこともよく頭に入れて練習してください。

同じ距離でも上り、下りでは見え方が違う


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