新連載（１３）
スライス防止にはスクエアグリップが最も大事

たとえば平手打ちをするとき、手のひらは必ず相手に対し直角に向いています。これはスイングをするときの両手の向きにもいえることで、どんな握り方をしていても手のひらというのはインパクトの瞬間は直角に向き合おうとするものです。
だからクラブフェースと両手のひらはできるだけ同じ方向を向くようにクリップしたほうがよいのです。グリップしたときの両手の向きをチェックする方法があります。いつも通りにグリップしてフェースを目標に向けて構えたら、だれかにクラプヘッドを引っ張ってもらってください。
もし左手をかぶせ過ぎてグリップしている人はフェースを目標方向にスクエア（直角）に向けておいても、クラブヘッドを引っ張ってもらうとフェースがかぶって左を向きます。


一方、左手を開いて、いわゆるウイークグリップの人はヘッドを引っ張ってもらうとフェースは逆に右を向いて開いた状態になります。クラブヘッドを引っ張ってもらったときもクラブフェースは真っすぐスクエアになるようなグリップが一番よいのです。
スライスを直すには左手をかぶせてフックグリップにするのがよいという教え方は「矯正レッスン」あるいは「バンドエイドレッスン」といって一時的にスライスが出なくなっても、ヘッドが振れてくると今度はフックボールで困るときが来ます。だからグリップはできるだけ真っすぐ持ってスイングをよくすることが大事で、矯正レッスンではなく「漢方薬療法」「育成指導」でないといけないのです。

クラブヘッドを引っ張ってもらうことで両手の向きを確認

トップページへ