たった5分でうまくなる「大東博士プロのゴルフエクササイズ」

週刊パーゴルフで連載中の「ゴルフエクササイズ」を紹介します。

ストレッチに筋肉トレーニング、ゴルフスイングの動きをミックスさせて、ゴルフの上達につなげるのがゴルフエクササイズ。

テレビを見ながらでも、新聞を読みながらでも、気軽に簡単に出来る体操です。

毎日5分やるだけでゴルフの上達や苦手克服は間違い無し!


たった5分でうまくなる「大東博士プロのゴルフエクササイズ」@

飛距離アップを実現する「グリップざんまいエクササイズ」

ヘッドの先で字を描けばグリップが柔らかく握れてヘッドスピードが上がる

毎日の食事で使っているお箸を、思い浮かべてもらいたい。

おかずを食べるとき、お箸を握っている指先の動きに意識を向けているだろうか。

意識は、箸の先のおかずに行っているはずだ。

しかし、使い慣れていないフォークとナイフで食事をする時は、スムーズな動きになれない。

扱いなれていないために、指先の動きに意識が行く。

同様のことが、ゴルフグリップについてもいえる。

お箸のように毎日“握りなれている”ゴルファーはいない。

ゴルフプレーの時だけゴルフクラブを握れば、フォークとナイフで食事を取るようなもの。

クラブが自分の身体の一部になるように、“握りなれる”ことが上達への基本となる。

お箸のように慣れれば、指先の動きに気を取られることなく、柔らかい手に馴染んだグリップとなる。


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スイングが安定する「タオルスイングエクササイズ」

タオルに一方に結び目をつけてインパクトでビュンと鳴る連続素振りでスイングが安定する。

「握り慣れる」次に習得したいのが「振り慣れる」こと。

ゴルフでは、飛んでくるボールにすばやく反応する反射神経は必要ない。

同じ動きを、いつでも出来るようにするように繰り返しスイングを振り慣れる練習をする事が大切となる。

「タオルスイングエクササイズ」は、ゴルフスイングの動きを身体に覚えさせる為に最適なドリルとなる。

バックスイングは腕と交野三角形をキープしながらゆっくり上げ、結び目が左ワキの下に当たったら、切り返す。

インパクトでビュンと音が鳴るように強く振り、フィニッシュで右ワキの下に結び目が当たるように振る。

その位置からゆっくりバックスイングに入る素振りを3分間繰り返す。

とにかく「振り慣れる」ことで、ゴルフスイングを身体に染み込ませよう。


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傾斜地に強くなる「片足エクササイズ」@

ゴルフスイングで左右の筋肉や帰京さ、感覚などのバランスはとても大切。

平らな練習場で良いショットが打てても、いざコースで傾斜があるとミスをするのは、バランスが悪いから。

まず、現状と知るために、直立して状態で左右片足立ちをして、バランスを崩さずに何秒立てるかチェックする。

目を開けたままと閉じたときの2パターンで測る。

立っていられる時間が短いほうが弱く、時間の差がレベルの差である。

目標は、目を閉じていても左右同じ時間立てるようにすること。

日頃の生活のなかで、弱いほうの足を鍛えます。

椅子から立ち上がったり、信号待ち、つり革につかまっているときに、弱いほうの足一本で立つようにする。

左右の差がなくなれば、バランスの良いスイングになり、傾斜地でも安定したショットとなる。


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バランスよく振れるようになる「片足エクササイズ」A

片足で素振りすると正しい体重のかけ方がわかる

まず、片足で立って実際にボールがあるつもりで前傾して素振りをする。

最初はフラフラするかもしれないが、それは体重が正しくかかっていない証拠。

片足でバランス良く振れれば、正しい体重のかけ方を覚えられる。

ちょうど土踏まずから母指丘の間で支える感じ。

右足立ちの場合は、バックスイング側の動きを重視、左足立ちの場合はフォロースルー側を重視して、どこに体重をかければバランスよくスイングできるか確認する。

最終的には片足立ちで、ハーフショットでボールを打てるようになれば、どんなライでも下半身が安定したスイングを身につけられる。


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懐が広いアドレスが作れる「背中で合掌エクササイズ」

最近のゴルファーで多いのが、肩が前に出た猫背のアドレスで、懐が狭い構え。

これではダウンスイングで手の通り道がなくなり、体が伸び上がったり、ボールの手前を叩くなどのミスショットの原因となる。

これは、パソコンを使ったり、デスクワークが多いと、どうしても肩が前に出た、いわゆる囲い込み肩になっているから。

その対策として、胸を広げる。

そして手を後ろに回して、背中で合掌ポーズを作る。

体が硬くて手が合わさらない人は、最初は両手を組む形でもいい。

この体勢を15秒コープするだけで、胸がグッと広がる効果がある。

加えて、実際にボールを打つイメージでシャドースイングをします。

151セットで1日3〜5セット。

だんだん肩甲骨周りが柔らかくなってくる。


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捻転で飛ばせる「肩入れエクササイズ」

年をとってくると飛距離が落ちて悩む人が多い。

一番の原因は柔軟性がなくなり、状態が捻れずにパワーが貯められなくなっているから。

無理に捻ろうとすると、スエーした体が伸び上がって、ミスショットのオンパレード。

柔軟性を高めれば、状態がねじれてヘッドスピードが高まる。

まず、いすに座った状態で左手を伸ばし、左手首を下側から右手で持つ。

そして、バックスシング方向に肩を回すと同時に、右手で左手を引っ張って肩を回す。

左腕や左ワキが張りを感じるところで、15秒静止。

バランス良くするために、反対側も同様に行う。

このとき左腕を出来るだけ伸ばしたままにすれば、硬くなった筋肉を伸ばす訓練になる。

いすに座ったままやるのがポイント。

立った状態でやると、腰も一緒に回り、肩が回っていると勘違いしてしまう。

オフィスなどで、いすに座ったまま、1日5セットやれば、どんどん飛距離が戻ってくるでしょう。


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捻転差ができる「股入れエクササイズ」

股割りで得られる股関節周りの柔らかさはゴルフ上達への近道

どっしりしたアドレス、上体と下半身の捻転差のあるトップスイング、スイング中の腰のキレ、、、。

魅力的な言葉だが、これば股関節周りを柔らかく使うことで可能となる。

とはいえ、それを急にやろうとしても、股関節周りは年とともに硬くなっていく。

股関節周りを柔らかくする股割りエクササイズで、飛んで曲がらないスイングを手に入れよう。

クラブを杖のようにして、足をスタンス幅より広げ、背筋を伸ばして腰を落としていく。

このとき、上体を前に倒してしりを後ろに突き出す姿勢では効果がない。

頭と腰骨が1本の線で結ばれているイメージを持ち、背筋を伸ばしたまま尻を垂直に落とし、股関節に負荷を感じる。

自分のいけるところまで腰を落として15秒間キープ。

1セットを3〜5回として、1日3セットはやりましょう。


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傾斜でバランスよく立てる「足首エクササイズ」

硬くなった足首を柔らかくしてけが防止とショットの安定を図ろう!

つま先上がりやつま先下がりの傾斜で上手く立てない、ショットで下半身が踏ん張れない、とお悩みの人は、年を取るにつれ足首が硬くなることと関係がある。

例えばツマ先上がりでは、平地より足首が曲がった上体で構えるが、足首が硬いと前傾が浅くなってバランス良く立てなかったり、前傾姿勢を保てず体が起き上がってしまう。

足首の柔軟性を取り戻すには、デスクワーク中など、いすに座った上体で出来る。

背筋を伸ばし、ヒザを90度にして足を揃えていすに座る。

その上体で太ももを内側に絞りながら、ツマ先を地面につけたままカカトを持ち上げる。

続いてかかとを地面につけたまま、ツマ先を上げて足首を前後に動かす。

足首が柔らかくなれば、傾斜でもバランスよく立てるだけでなく、ゴルフ場の溝などに足を引っ掛けて簡単に捻挫するなんていうことも防ぐ事ができる。


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飛ばしの柔軟性ときれいな姿勢で構えられる「ペンギンエクササイズ」

日常の“歩く”動作で柔軟性を取り戻し姿勢がよくなる

日常生活の中で歩く事は、基本中の基本。

姿勢良く歩く意識を持てば、ゴルフの上達に繋がる。

直立して手を体の横につけた状態から、両手親指が外回りするようにヒジから先を回す。

親指が後ろを向き、手の甲を足につける。

きちんと手の甲を足につけるには、背筋を伸ばして胸を張らなければ出来ない。

この姿勢を保ったまま歩けば、ペンギンのように手先が広がる。

日頃からこの姿勢を意識して歩く事ことで、柔軟性が出るだけでなく、姿勢もよくなる。

肩が水平に見えるタイガー・ウッズのように、きれいなアドレスがとれるかも〜!?


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スイング軸を意識できる「手伸ばしスクワットエクササイズ」

手を伸ばすだけで下半身と上体が鍛えられる一石二鳥のスクワット

足腰を鍛えられるスクワット。

更に、もうひとつ礬砂を付け加えた、手伸ばしスクワットエクセサイズなら、よりゴルフに役立つ。

まず、アドレスのスタンスぐらいに足を広げて、上腕で耳をふさぎ、上に引っ張られるよな感じで腕を真っ直ぐ上げる。

上体の姿勢をキープしたまま、ゆっくり尻を真下に下ろしてスクワットを開始。

ヒザが前に出すぎず、しりを落とすだけおとす。

体の中央の腹筋と背筋が鍛えられることで、スイング軸の感覚が鮮明になり、軸回転がし易くなる。

1セット10回、1日3セットを継続すれば、下半身の強化とともに遠心力を生かせる軸回転スイングが出来るようになる。

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バランスのいい振り抜きができる「片手ワイパーエクササイズ」

車のワイパーのようにクラブを動かせば飛距離アップできる。

飛距離アップのポイントは、インパクト以降にヘッドスピードが最速になるようにバランスよくしっかり振り抜くことです。

アマチュアの多くは利き腕の力が強すぎて、バランスが悪くなり、ヘッドスピードがあがりません。

そのためにも片手ワイパーエクササイズで筋肉強化と左右のバランスを整えましょう。

最初はクラブを1本短く持って、反対の手でヒジを下から支えて動かします。

慣れてきたらクラブを長く持ったり、2本にして負荷を多くかけます。

方で回したり、身体を傾けては、効果が薄れます。

バランスが悪いと左右のクラブの動きがバラバラになります。

左右のバランスをよく鍛えるために、左右それぞれにクラブを持ち、同じスピードで動かします。  

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正しいフォーアームローテーションの感覚をつかめる

「サムアップエクササイズ」

親指を立ててシャドースイングすればフェース面の動きを確認できます。

指圧をする時に親指を立てて、握りこぶしを作ります。

親指を立てることを、サムアップといいます。

これはゴルフスイングにも大いに役立ちます。

腕を真っ直ぐに伸ばし、親指を立てると手首が固定され、左手の甲をフェース面として考えられます。

シャドースイングをして、スイング中のフェースの動きをチェックしてみましょう。

インパクトではアドレス時の形に戻ります。

腰から腰までの高さで、左手の甲が180度回るように円運動をすれば、正しいフェースローテーションを感じられます。

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手首を柔らかく使える「逆クラブスイングエクササイズ」

クラブを逆さに持った素振りでタイミングのいいリリースで飛距離アップ!

普段何気なくやっている素振りは、ボールという目標物が無いので、初心者でもリズム欲フィニッシュまで振り切れます。

やればやるだけスイング作りに効果があるものです。

逆クラブスイングは、左手1本、右手1本で行います。

少し前傾して、地面から50センチ上のボールを打つイメージでふります。

手先だけではなく身体を回し、フィニッシュを毎回同じところに収めましょう。

左手1本の場合は、クラブを逆さに持つだけで右手は特に意識しません。

右手1本の場合、身体を回さずに手だけでクラブを上げられます。

バールを指すように左腕を伸ばして構えると、肩が入りやすくなり手打ちを防げます。  

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大きなスイングアークを体感できる

「逆クラブスイングエクササイズA」

両手の逆クラブスイングは、体全体を使ったトレーニングになります。

クラブを逆に持ち右手で左手を持つ素振りで、自然と飛ぶスイングができます。

左手でクラブを逆さに持って、腕を伸ばします。

右手は左腕をグリップに見立てて手首を横から握ります。

バックスイングでは、できる限り左腕を伸ばしたままで、大きなスイングアークを作ります。

タイミングのいいリリースを体得するために、右手素振りを思い出してインパクト付近で音を鳴らすようにタメを作ります。

左手が下にあるクロスハンドなので、フォロースルーも大きく出せます。  

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どっしりとした下半身の上でバランスよく振れる

「平均台スイングエクササイズ」

細いラインの上でバランスよくスイングできれば、飛んで曲がらないスイングになります。

器械体操の平均台競技は、細い台の上で華麗に演技をしていますが、これは体の重心が常に平均台の上にあるからです。

ゴルフでも平均台の上でスイングできれば、実践でもバランスよく振れます。

臍下丹田(ヘソの下あたり)の重心が常にライン上にあれば、バランスよく振れます。

重心の位置を意識すれば、上体や下半身が動きすぎず、バランスよくスイングできます。

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肩と腰の捻転差を作り飛ばしのパワーを生む「ねじりエクササイズ」

両足をつけたまま後ろの壁をタッチすれば柔軟性がよみがえります!

アドレスの位置から腰が45度、肩が90度回った状態が理想のトップスイングです。

この肩と腰の捻転差が、飛ばしのパワーを生みます。

しかし、歳をとってくると体が硬くなるので、肩の入りが浅くなったり、腰と肩が一緒に回って捻転差が失われ、飛距離が落ちてきます。

また、無理に体を回そうとすると、スエーや体の伸び上がりにつながり、逆にミスを招いてしまいます。

体の柔軟性を取り戻すためには、ねじりエクササイズが効果的です。

壁に背を向けた状態で足を揃えて10センチほど離れて立ちます。

両肘を身体につけて手のひらを正面に向けて、胸の高さに上げます。

両足が地面から浮かないように状態を回していきます。

痛いではなく、気持ちいい痛さを感じる範囲で、回せるだけ上体を回します。

手のひらを壁にタッチして、このまま15秒キープします。  

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下半身がどっしりとしたアドレスが作れる「肛門締めエクササイズ」

重い物を持ち上げるイメージでしりを上げれば、飛ばしの下半身になります。

「下半身がどっしりしたアドレスがいい」と、よくいわれます。

スイングが安定するだけでなく、懐が広く使えて体と腕の一体感で振れ、飛距離アップ、スコアアップには欠かせない構えだからです。

多くのアマチュアは、突っ立ったアドレスで力感が無く、懐も狭く手打ちになって飛距離も出ません。

どっしりしたアドレスとは、地面にある重い物を持ち上げた形と思ってください。

股関節に体重が乗り、下半身に力が入った状態です。

肛門を後ろに人に見せるように、しりを上げると理想的な上半身の前傾が取れます。

さらに肛門を閉めることで、ドッシリ感のある下半身になります。  

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インパクトでリキまない「スコアカードくわえエクササイズ」

スコア-カードを唇でくわえるだけで4つの効果が得られます!

ラウンドに欠かせないスコアカードですが、練習にとても役立ちます。

アドレスして飛球線と平行になるようにスコアカードを横にして、軽く唇でくわえます。

歯でかむのではなく、唇で挟みます。

これだけで4つの効果が得られます。

1.スコアカードが真っ直ぐなら、頭も真っ直ぐ構えられます。

2.スイングプレーンをイメージしやすくなります。

3.スコアカードの下に左肩が入れば、十分肩が回った目安になります。

4.唇でくわえていることで、歯をくいしばることなく、インパクトでリキまなくなります。  

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体と腕の一体感で振れる「クラブを腰に当てて回すエクササイズ」

クラブを肩に担いで、体を回す練習を見たことがあると思います。

これは、肩のラインを真っ直ぐにしたまま、肩を正しく入れる練習になります。

これは非常にいいドリルですが、さらに進化させて腰の少し上、クラブを降ろして回すことをお勧めします。

クラブを腰まで下ろすと強制的に胸を張る形になり、軸となる背筋を真っ直ぐかんじられ、猫背になって懐が狭いアドレスを直せます。

トップスイングとフニッシュで静止することで体幹部のトレーニングにもなります。  

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クラブに仕事をさせてヘッドを走らせる

「片手一本スイングエクササイズ」

「クラブに仕事をさせる」という言葉をよく聞くと思います。

それは、ダウンスイングからヘッドの重みを利用してクラブが降りて来るように振ることで、いわゆるクラブが仕事をする(ヘッドが走る)ため飛距離が伸びます。

体が仕事をしていない人は、体が突っ込みすぎたり、手先を使いすぎて、スイング軌道が乱れます。

片手一本で打つ場合、体が突っ込んだり、腕だけで打とうとすると、軌道やフェースの向きが乱れて、まともに前へボールが飛びません。

左右、片手でクラブを持ち、前にボールを飛ばせば腕の筋力アップにもなります。  

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下半身が使えて飛距離がアップする「前屈エクササイズ」

加齢とともに体が硬くなる人は多いと思います。

昔は、前屈して手のひらが地面に届いていたのに、最近は指先すら地面に届かないなんていう人は、まさにそうですね。

太股やヒザの後ろ側、腰、ふくらはぎの筋肉が硬くなっているのです。

そういう人は、アドレスが棒立ちで、スイング中、足が使えず状態だけで打ってしまいがち。

あしの後ろ側の筋肉を柔らかくするには、やはり前屈が一番。

足を揃えるのではなく、左足と右足をクロスさせて行います。

右足を前にした場合は左足の後ろ側、左足を前にした場合は、右足の後ろ側の筋肉が大きく伸ばされると同時に、左右のバランスを知ることができます。  

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トップスイングが決まる「上体反らしエクササイズ」

学校の体力測定などに、うつ伏せの状態から上体を起し、アゴが地面から上がった高さを測る、伏臥上体反らしというのをやったことがあるでしょう。

今、同じようにやってみると、必ずといっていいほど、アゴと地面との距離は近くなっていると思います。

伏臥上体反らしは背筋や背中腰が大きくかかわっていて、背筋や背中が硬くなると、アゴが上がらなくなってきますね。

体が硬くなる=前屈が浅い、のイメージがありますが、後ろ側も硬くなるのです。

背筋を柔らかくするために上体反らしエクササイズをやりましょう。

荒川静香選手のイナバウアーのように反対に反らすのです。  

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腕を鍛えて飛距離アップできる「左右押し合いエクササイズ」

アイソメティックトレーニングの定番です。

体の前で手を合わせて、左右の手を押し合えばスイングスピードを上げる筋肉が鍛えられます。

体のバランスを考えて、反対に引っ張り合いも行いましょう。

同様に手が体の真中のまま、15秒キープします。

押し合うのと引っ張り合うのをワンセットにして、五セットしてみましょう。

どこでも、何時でも、トレーニング器具が要らずにできる手軽なエクササイズです。  

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ギッタンバッコンのスイングにならない「首捻りエクササイズ」

普段のデスクワークで肩や首が凝っている人は多いでしょう。

でも、首を回しているだけでは、なかなか解消されません。

そこで「首捻りエクササイズ」が効果的。

左手でアゴ、右手で頭を押さえて頭が右に傾くように回します。

回転した状態で15秒キープ。

トップオブスイングで肩を入れたときに、首に負担がかかります。

首が硬いと頭が左に傾いてしまいます。

首捻れできれいなスイングをしましょう。  

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スムーズな体重移動ができる「真っ向法エクササイズ」

股関節が柔らかければ、上体を回すだけで体重が右に乗ります。

和式便器も苦にならない股関節の柔らかさで飛距離と正確性アップ。

1.        あぐらをかくように座り、足の裏を合わせる。上体を前傾し両ヒザが地面から離れないようにする。

2.        両足をそろえて伸ばした状態で座り、両手でツマ先を持つ。足の裏側の筋肉が伸びるように前傾する。

3.        股割のように両足を開く。そして上体を前傾する。

4.        両足を外側に出して座る。両太モモ、ヒザをつけたまま上体を反らせて寝そべる。

1.        から4.をそれぞれ15秒間キープします。  

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インパクトで緩まない「いかり肩エクササイズ」

インパクトは、首に衝撃がくるので、首が硬くなっている人は傷めやすいのです。

亀が頭を甲羅に入れるようにいかり肩にして首を縮めましょう。

肩を上げて、首を縮める事で、首と肩周りの筋肉を柔らかくする。

肩こりの防止にもなる。

首、肩の次は肩甲骨周りも柔らかくしましょう。

いかり肩にした状態から、胸を張って腕を後ろに引き、肩甲骨を寄せる。

肩甲骨周りのストレッチにもなる。  

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正しいスイングプレーンをイメージできる「ペットボトルエクササイズ」

ペットボトルの水をボールにかけるイメージで正しいダウンスイングの形ができます。

腕が地面と平行の位置からペットボトルが地面と平行になる間は、ペットボトルの先はボールを指すように動かす。

スイングプレーンだけでなく、ペットボトルの重さでスイングする感覚を養える。

フォローサイドでペットボトルの口がターゲットラインを指していないと、フォースは閉じすぎたり、開きすぎている。

バックサイドでペットボトルの口がターゲットラインを指していないと、インサイドやアウトサイドにクラブを上げすぎている。  

たった5分でうまくなる「大東博士プロのゴルフエクササイズ」28

トップスイングがきれいに収まる「壁押しエクササイズ」

壁を右側にして上体は右に回して押し下半身は左に回して引っ張る。

トップスイングからの切り返しの動きとなり、この姿勢を15秒キープすれば、肩甲骨周りやワキ、肩、足といった左サイドの柔軟性を高められる。

体が硬くなると、無理に体を回そうとして伸び上がったり、スエーしてトップスイングが収まらないケースが多くなる。

肩甲骨周りや、脇を柔らかくしておくことで理想的なゴルフスイングが可能となります。

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手首を柔らかくしてヘッドを走らせる「グー・パーエクササイズ」

グー・パーを連続して作るだけでも、筋力アップになりますよ!

まず、左右一緒にグー・パーを連続して行います。

なるべく素早く毎日連続して3分を目指しましょう。

次に右手グー、左手パーから交互にグー、パーと行って、筋肉の活性化を図ります。

飛距離を伸ばすには、握力が強いことだけではなく、インパクト付近での手首の使いかたがポイントになります。

このエクササイズを繰り返すと、手首が柔らかく使えてヘッドが走ります。  

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どっしりした下半身で安定アドレスを作る「象の鼻エクササイズ」

ナイスショットを決める75%は、アドレスの姿勢といわれています。

特に重要なのが、いかに下半身を安定させて、ゆとりのある懐を作れるかです。

重いものを持って、象の鼻のように左右に揺すりましょう。

重いものを持ち上げるイメージで構えれば、懐のあるアドレスが作れます。

手先だけで持ち上げると、苦しいだけでなく、懐が狭くなり、左右に動かせる通り道もなくなります。  

大東博士のゴルフエクセサイズ

ゴルフエクセサイズとは:手軽に気軽にどこでも体を動かすことにより、ゴルフの為の心技体を鍛えることが出来る体操。毎日5分間続ける事によりあなたのゴルフに奇跡が起こる。

リズム(R)、バランス(B)、パワー(P)

スムーズ(S)、イージー(I)、スピード(S)

イメージ(I)、ハーモニー(H)、フィーリング(F)

シンプル(S)、リピート(R)、シンキング(T)

チャレンジ(C)、パッション(P)、プロセス(P)

エイム(E)、ターゲット(T)、ゴール(G)

ポジティブ(P)、シンプル(S)、マインド(M)

 

1.            片足スイングエクセサイズ:方法:片足でスイングする(左と右を交互に)効用:バランス力を高める。足腰のトレーニング。斜面からのショットに活用できる。

2.背中で合唱エクセサイズ方法:背中で手のひらを合掌させる。その状態でゴルフスイングを行う。効用:日常、囲い込み肩になりやすい胸を大きく張る事によりスイング中の懐を大きく持つ事が出来る。

3.手伸ばしスクワット:方法:両手を伸ばし、上腕で耳を塞ぐようにする。その状態のままスクワットをする(101セット)。効用:肩甲骨を伸ばすのとスクワットによる足腰のトレーニングを同時に行う事が出来る。

4.ペンギンエクセサイズ:方法:両腕伸ばした状態で両手の平外転させてる(151セット)。効用:肩甲骨を伸ばすの動作になり、同時に肩を上下回転させると効果が倍増する。

5.肩甲骨エクセサイズ:方法:対角線上に伸ばした両腕を捻るように回転させる(101セットで反対側にも行う)。効用:肩甲骨の稼動領域を高める。50肩等の防止にも役立つ

6.股割エクセサイズ:方法:両手を外転させ胸を張った姿勢で、つま先を180度に開く。その状態のまま腰を落として行き、相撲力士の股割りの体勢をとる(101セット)。効用:股関節の深部筋を活性化させ下半身の安定度を増す。同時に故障の予防にも役立つ。肩甲骨の稼動領域を高める。50肩等の防止にも役立つ。

7.タオルスイングエクセサイズ:方法:バスタオルの端に結び目を作り、反対側をグリップして連続のゴルフスイングを3分間続ける。バックスイングはゆっくりとしたリズムで、結び目が左脇下に「ポン」と当たったと同時にリズム良く切り返しをして振りぬく効用:ゴルフスイングが自然と体に身に付き、驚くほどスムーズなスイング形成が可能となる。

8.サムアップエクセサイズ:方法:両手の親指を立てた状態で素振りをする(両手の間隔を一定に保った状態)。効用:親指の向きがクラブヘッドのトウの向きと一致するので方向の感覚が身に付きやすい。クラブフェースコントロール能力が高まる。

9.握り慣れエクセサイズ:方法:座ったり寝た状態で肘を折ったままクラブをグリップする。円や8の字を描く。効用:握り慣れることで自分のグリップがしっくりする。力が入らない、柔らかなグリップが可能となる。