自分がいくつに見えるのか、体力はどれくらいあるのか、誰しも気になるところ。
そこで、あるスポーツを通じてチェックしようというところもー。
枚方市にある東香里ゴルフセンターでティーチングプロをしている大東将啓さんは、「ゴルフホームドクター」として「アンチエイジングゴルフ」を呼びかけています。
大東さんが提唱する方法は?
<大東さん>
「一番簡単な体力測定のひとつが、閉眼(へいがん)片足立ち」
集まったのは、40代から80代までの男女6人。
まず利き足を軸に片足を挙げます。
そこまでは簡単にできますが、目を閉じると急にバランスが取れにくくなります。
75歳の北村さんは、自分の年齢以下のスコアでラウンドする「エイジシュート」を何度も達成しているだけあって20秒を記録。
6人のなかでは、56歳の伊崎さんが最長の60秒でした。
<大東さん>
「見事に10代ごとに、バランス感覚が衰えていくという平均値がでてきます」
斜面から打つことの多いゴルフでは、大切な指標になるとか。
<関西医科大学 健康科学センター 木村穣教授>
「平衡感覚も年齢と共に確実に落ちて来る。バランス感覚ともう一つは脚力。筋力と平衡感覚のバランスと両方の評価として、閉眼片足立ちは年齢の指標として非常にいい」
最近「アンチエイジング」という言葉がよく聞かれる。 「年をとることによって起こる老化の原因を抑制することによって、老化を予防したり、老化を改善すること」、または、抗加齢療法、抗老化療法とも言われている。 ここ数年、医療や美容、健康分野で注目されている言葉である。 ゴルフの世界でも、「アンチエイジング」の取り組みが可能だ。 昔は一般ゴルファの間では、夢の世界であった、自分の年齢より良いスコアの「エイジシュート」も、実現可能な目標と変わってきた。 用具の進歩と伴に、「アンチエイジング」の取り組みによるところが大きいのではないだろうか? お歳を召してきて飛距離が落ちるゴルファーの反面、今まで以上の飛距離をエンジョイされている方々も少なくない。 いわゆるゴルファーの二極分化現象が起こっている。 ゴルフにとっての「アンチエイジング」では、バランス能力向上と関節の稼動領域拡大の2つが上げられる。 |
「いつまでも若々しくありたい」と同様に、 「いつまでも若々しいプレーをエンジョイしたい」とゴルファは思う。 ゴルフのための身体のケアーを中心に「ゴルフ・アンチエイジング」を目指す。 「枯れたゴルフ」ではない「若々しいゴルフ」。 もちろんショートゲームの重要性は言い尽くせない。 しかし、昔の飛距離も取り戻したい。 その為の努力は惜しまない。 そんなゴルファー増えてきた。 キーワードは、コア、ストレッチとバランス。 3つのトレーニングを中心に 「ゴルフ・アンチエイジング」を目指してみよう。
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「ゴルフ・アンチエイジング」の第一は、バランス。 バランス感覚は、加齢と伴に衰え易い。 かつて一世を風靡した、デビット・ディユバルがツアーから姿を消した。 その原因がメニエール病と言われている。 平衡感覚に支障が出ると、ゴルフプレーに影響が出る。 バランス感覚や平衡感覚は、目に見えないので把握しにくい。 筋肉を鍛えれば、たくましい姿として現れるので分かり易い。 しかし、道具を使えば歴然と分かる。 例えば、一輪車を考えてみてみよう。 若ければ若いほど一輪車に乗ることを習得し易いはずだ。 しかし一輪車を乗ってバランス感覚を鍛えるのは、至難の業である。 そこで部屋の中で、気軽にバランス感覚を鍛える方法がある。 バランス能力が高まれば、斜面からのショットの安定度が高まる. |
部屋の中で気軽にバランス感覚を養う。 一番の道具が「バランスボール」だ。 バランスボールはどこのスポーツクラブにでもあり、いろいろな教室も開催されている。 しかし、わざわざスポーツクラブに出向く必要はない。 仕事場でもご自宅でも、椅子代わりに活用するだけでよい。 まずは、バランスボールの上に座る。 両足を床に付けて、お尻を上下にする。 背筋が伸び、身体の重心とボールの中心が一致する感覚がわかるであろう。 仕事場でデスクワークをしながら、自宅でテレビを見ながら、 何時でも何処でもできるトレーニングです。 身体の重心位置が認識できるようになれば、ショット時にバランスを崩すことも少なくなる。 バランスを保ちながらショットできるようになれば、打点の正確性が高まる。 |
椅子と違いバランスボールは、背もたれが無い。 バランスボールに座っているだけで、バランス感覚が養われるだけでなく、 コアトレーニングになる。 コアトレーニングとは、深層筋やインナーマッスルなど体幹を中心に鍛えることにより、バランス感覚に寄与するものである。 両足を床に付けて身体を上下し、身体の重心意識を高める。 慣れてくれば、片足を床から上げる。 右足、左足と交互に行えば、左右の違いも感じられるであろう。 上級編は、両足を地面から上げる。 いわゆる、お尻で玉乗り状態をキープするのだ。 これなら仕事をしながら、トレーニングが出来るのだ。 玉乗りができれば、上半身のパーフォーマンス力も高まる。 ゴルフスイングには関係ないような玉乗りは、実は重要な能力なのだ。 |
両足を上げてバランスが取れるようになれば、 両足を伸ばす. 最初は、片手で机を持ってもかまわない. 約30秒を1セットとして玉乗りをする. これだけで腹筋と大腿四頭筋のトレーニングにもなる. コアトレーニングは、鍛えている部分に意識を向けることも大切. 今、鍛えている部分に意識を向けるだけで効果がアップすると言う. この足伸ばし状態の時に、腹筋の深層下部を意識すくことで、 体幹部分のトレーニング効果が高まる. バランスボールから落ちて机の角で頭を打たないように、注意しましょう. 下半身、特に太ももを鍛えるのはゴルフでは大切なこと. 腹筋も鍛えられるので、一石二鳥だ.
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玉乗りの最終段階が、膝立ちバランスボール. 身体の重心点を意識して、膝立ち状態で我慢する. 一輪車に乗る要領である. 自転車に乗るように、身体でコツがつかむ. こればかりは、身体で感覚を習得するしかない. 胸を張って、顎をあげ、遠くを見る. ヘッピリ腰にならないように、腰骨を前に出す. 慣れてくればこの状態のまま、読書を楽しんだり、テレビを見たりする. バランス感覚を養うには最適なトレーニングだ. 膝立ちをして重心感覚を養う。 その感覚を持ったまま、即、ボールを打ってみよう。 抜群に、打点の正確性が高まることを発見することでしょう。 |
バランス能力は加齢と伴に衰える。 自分のバランス年齢をご存知であろうか? 目を閉じて片足で立つ「閉眼片足立ち」が何秒出来るか? 年代によって平均値が大きく変わる。 40歳代が32秒、50歳代が16秒、60歳代が8秒。 バランス能力は、10年ごとに見事に半減している。 足腰の衰えだけでなく、バランス感覚にも注目することが大切だ。 目を閉じなくても、日頃から片足立ちをする。 ちょっとした時間でも効果がある。 椅子から立ち上がるときも片足で行う。 ゴルフスイングも片足でやってみよう。 片足でボールを打てればたいしたもの。 両足のゴルフが簡単に感じられるから不思議だ。
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日常生活で前方への動作は多い。 しかし、身体を反り返る動きは皆無に近い。 加齢と伴に背中が丸くなり、猫背になるのは、そのためだ。 若者の特権は、リンボーダンスが出来ることかも。 そこでお勧めが、バランスボールの上で仰向けになること。 バランスを保ちながら、身体を海老ぞりにする。 急にすると、めまいや吐き気がするから無理の無い状態から始める。 また仰向けで不安定なので、くれぐれもバランスボールから落ちないように注意が必要だ。 猫背ではなく、胸を張ったアドレスをしたいものだ. 手先であげるバックスイングでなく、身体全体を使ったスイングアークが大きいスイングになることでしょう.
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スーパーマンのポーズ。 バランスボールの上にお腹を付けて両手を伸ばす。 両手が上になればなるほど、背筋を鍛えるトレーニングとなる。 すなわち、反り返りの角度が大きくなるようにする。 上級編は、片足を上げる。 バランス感覚だけでなく、背筋からお尻にかけての筋力アップとなる。 足を上げれば上げるほど、ヒップアップの効果が高い。 楽に見えるが、スーパーマンの姿勢は、きつい。 英雄は、楽ではないのだ! 背筋に張りが出来れば、スイングのメリハリもできる。 ゴルフスイングに重要な軸の感覚だ。 上半身の背骨を1本の軸として回転運動をする。 その為の背筋を鍛える。
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バランスボールの上で腹筋のトレーニング。 寝た状態から腹筋で起き上がれない人でも、 バランスボールの上であれば、簡単に出来る。 両手を頭の後ろに置いて、ゆっくりと起き上がる。 上級編では、片足を地面から上げた状態で行う。 腹筋下部を意識することで、更なる効果が期待できる。 胸を張った状態をキープすることで肩甲骨のストレッチにもなる。 背筋同様に腹筋もバランス良く鍛える。 身体のコア(体幹)の深層筋を意識する。 大きなショットの時だけでなく、アプローチショットのような小さなショットの時でも、コアの感覚が大切だ。 腹筋と背筋の両方に締りがある感覚を持ってショットをしてみよう。 ダブりやトップが少なくなるでしょう。
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