東香里ゴルフセンターのお客様を中心に、毎年1月末に実施しているタイゴルフツアー。 

今年で10回目を記念して、今年はタイ北部のチェンマイを訪れました。 

バンコクの北方約720キロに位置するタイ第2の都市チェンマイは、「北方のバラ」とも称される美しい古都。 

1296年にランナー王朝初代メンラーイ王により新しい首都としてピン川のほとりに建設され、タイ北部の言葉で「新しい街」と名づけられました。 

以来、この地域の中心として、モン族やタイヤイ族、ビルマ族などさまざまな民族が交流するなか、建築や仏像の様式、言葉や料理、工芸の分野などで「ランナー文化」と称されるタイ北部独自の文化・伝統が育まれてきました。 

現在でも工芸が盛んな街として知られ、近年はその伝統をベースにタイ芸術の拠点ともなっています。 

また、周辺はタイ最高峰ドイ・インタノンをはじめとした峰々が重なる緑豊かな山岳地帯となっており、乾季(11月〜1月)は平均気温が約25℃と平野部より過ごしやすいことから、避暑地としても人気があります。 

今回は、最低気温が10度くらいまで下がり、朝夕は寒いくらいの気候でした。 

しかし日中になれば30度くらいまで気温があがります。 バンコクやパタヤと違い、汗をかくことなく半袖での最適なゴルフプレーを楽しむことが出来ました。 

ゴルフ場へのアクセスも渋滞なしてスムーズ快適です。 

ホテルから1時間以内のゴルフ場が15箇所以上あります。 

アジアリゾートベスト10に選出されたアルパインゴルフをはじめ、戦略性が高いゴルフ場が多くあります。 

二日目に訪れたハイランドゴルフは、バンコク周辺ではない、丘陵地に開発されたゴルフ場です。 

3ヶ月前に9ホールを増設して27ホールのゴルフ場となりました。 

今回は、参加者47名に、コーチングスタッフ6名、添乗員をいれて総勢54名の団体です。 

スタート前の練習は、パッティンググリーンとアプローチ、そしてドライビングレンジに分かれて行いました。 

練習グリーンでパッティングの距離感を養うことが大切です。 ボール1個で15ヤードのロングパットを練習します。 

ロングパットの距離感で大切なのが、傾斜と芝目を読むことです。 

グリーン上で3%の傾斜があれば、上りと下りで同じ距離でも、3倍以上の違いが出てきます。 

通常のショットで3%の傾斜の場合、飛距離の影響は、たかだか3%(100ヤードで103ヤードを打つ)。 

それがパッティングに関しては、傾斜の影響を大きく受けることとなるのです。 

初心者ゴルファーが、上りのパットをショートして、下りのパットをオーバーさせるのは、通常のショットの延長線でプレーしているからなのです。 

具体的に言えば、15ヤードの上りのパットは、平坦な2025ヤード、下りの15ヤードのパットは、平坦な69ヤード換算のパットとなります。 

同じ距離でありながら、3倍の違いがあるのです。 パッティングの距離感を養うには、練習グリーンで時間を費やすしかありません。 

ボール1個で練習する意味は、ラインと距離感を練習することに集中することが必要だからです。 曲がるラインの練習も大切な要素です。 

ほとんどのゴルファーは、曲がり具合を浅く谷側(アマチアサイド)に外します。 

これは、上りと下りのパッティング同様に傾斜の影響を大きく受けるからです。 

ボールを置いて曲がるラインの打ち出す50センチ前にボールマークをセットします。 

正しいライン上のボール前50センチにボールマークをセットすると、「こんなに曲がるの!?」と全ての生徒さんが驚きます。 

アベレージプレーヤーが、「曲がるラインの曲がり度合いを正しいラインよりも半分しか取らない」という実証結果が出ています。 

上記のレッスンを練習グリーンでさせて頂きました。 それに加えて、グリーンの芝目の読み方も。 

避暑地としてチェンマイの温暖な気候から、日本からのロングステイの方々も少なくありません。 

寒い時期の日本から脱出して2〜3ヶ月間、チェンマイのサービスアパートに滞在しているご夫婦の方々にもお会いしました。 

首都バンコクよりも物価が安いために、年金の範囲内で、ゴルフライフをエンジョイすることができるとのです。 

ゴルフプレー料金は、10年前から比べれば年々上昇していますが、マッサージに関してはまだまだお手軽な料金です。 

タイマッサージ1時間200バーツ(約700円)ほどです。 

街角では、石をなげればマッサージ店に当る!?ほど、店選びに迷うほど乱立しています。 

今回、インペリアル・メーピンホテルに5連泊しました。 

ホテルを一歩でれば、各マッサージ店の客引きで、素通りするのが難しいくらいです。 

ホテルに着いた翌日から、コンペ形式でラウンドしました。 

参加者全員が3ラウンドをして、通算成績を出します。 

毎日ダブルぺリアで成績を出し、順位に応じてポイントをつけます。 

毎日の成績をプリントして各部屋にお届けします。 

これらの作業は、今井、岡本コーチを中心に行ってくれました。 

タイ在住15年の長澤プロも、バンコクから飛行機を乗り継ぎ、参加してくれました。 

ベテラン添乗員の佐藤さんのお陰で、キャディーバックの手配などスムーズに行えました。 

何よりも参加者の皆様のご協力で、無事ゴルフツアーを終了できました。 ありがとうございました。 

「ゴルフを通じたご縁を大切にし、感動して頂くゴルフツアー」をテーマに、10年続けてまいりました。 

「袖振り合うも多生の縁」といる諺があります。 

知らない人とたまたま道で袖が触れ合うようなちょっとしたことも、前世からの深い因縁があるということです。 

ゴルフツアーを通じて、皆様と袖振り合う以上に、ゴルフを通じてクラブを振り合う縁で結ばれた素晴らしい仲間となっていただきました。 

前世、今世、来世までも、ゴルフをご一緒に出来るゴルファーの輪が今後ますます広がれば望外の喜びです。 

日本プロゴルフ協会 A級ティーチングプロ 大東将啓