第5回チャリティーゴルフ講座  

●ゴルフのための体幹トレーニング

ゴルフの上達を目指す上でボールを打つ以外のトレーニングは必要不可欠です。その中でも特に最近よく耳にするのが体幹を鍛えるトレーニング(=体幹トレーニング)。ありとあらゆるスポーツのトレーニング方法のひとつとして紹介され、本屋さんでも有名スポーツ選手などの著書を見かけるかと思います。では体幹とはいったいどこの部分を指しているのか、そして体幹が強くなるとゴルフでは何故良いのか。

体幹とは、特定の部位を指定した名称ではなく、大雑把な範囲を指定するための名称で俗に頭、腕、脚を除いた体の部分であると言われています。故に、体幹を強くするというのは腹筋や背筋を意味していることもありますし、股関節を意味していたりもします。体幹とは、体幹筋と呼ばれる身体の幹(軸)となる部位を構成している腹直筋、腹横筋、腹斜筋、大胸筋など複数から成り立っています。

次に体幹が強くなるとゴルフでは何故良いのか。ひとつに身体の捻れが強くなります。ゴルフスイングでテイクバックをしてトップを作ると身体が捻れて、とても窮屈に感じとても身体が苦しくなってきます。その時体幹が弱いと捻れに耐えられず、脚(足)だけで耐えようとしてしまいます。また早く楽な姿勢に戻りたいということから、捻れを完全に作りきれずに、途中で捻れを解いてしまい、元に戻してしまいます。その結果チカラのない弾道になったり、ダブリ、トップなどミスの原因を引きおこします。しかし体幹が強くなると、この捻れから生まれる苦しさに我慢することが出来る。つまり、強い捻転を生むことが出来ます。その強い捻転こそが、ヘッドスピードのアップ、適切なスイングプレーンを作るには大切な要素となり、結果、飛距離アップ、方向性の良い安定したショットを生み出し、ゴルフのスコアアップへと繋がっていきます。

 

●水平スクワット・・・5回2セット

脊椎起立筋、広背筋、大臀筋、大腿二頭筋、大腿四頭筋を鍛えることができる。

体全体を伸び上がらせ、かかとを離す

⇒床からかかとを離し真っすぐ上に向かって体全体を伸ばす。指先から足までが一本の線になるようにする。

腰をやや落とし両腕を真っすぐ前に伸ばす

⇒かかとを戻し、ヒザがつま先から出ない程度に腰を落とすと同時に、上げた手を床と水平になるように真っすぐ伸ばす。頭から足までの軸を意識する。

●片脚バランス・・・5回2セットx左右

脊椎起立筋、大臀筋、中臀筋、大腿二頭筋、骨盤、腸腰筋、大腿四頭筋を鍛えることができる。

両手を胸元で組み、片脚で立つ

⇒胸元で両手をクロスし、頭から足までの軸を意識しながら真っすぐに立つ。そこから片脚をへその高さまで3秒かけて上げる。

ゆっくりと前傾し脚を後方に伸ばす

⇒引き上げた脚を後方に3秒かけて伸ばし、頭、お尻、かかとが一直線になるように。

●スタンディングクロスクランチ・・・5秒2セットx左右

体幹部分のインナー、アウターマッスルのすべてとバランス感覚を鍛えることができる。

片脚を上げ同じ方向の手を真横へ

⇒頭から足までの軸を意識し真っすぐ立つ。片脚をへその高さまで上げ、同じ方向の手を真横、もう片方の手は耳に。

クロスするヒジとヒザを合わせる

⇒軸がぶれないように意識し、持ち上げたヒザと反対のヒジをクロスするように合わせキープ。